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スーパーフライヤーズカード(SFC)を諦めた話

おっとりユージ

みなさん、スーパーフライヤーズカードをご存知でしょうか？
ANAが発行するクレジットカードで、上級会員の特典を受けられます。

ANAスーパーフライヤーズカード

クレジットカードなので決済に使えるのは勿論ですが、所有する主な目的は特典です。
具体的には

  1. ANAラウンジの利用

  2. 国際線特典航空券の上級会員枠

  3. 優先チェックインカウンター・専用保安検査場

  4. 飛行機への優先搭乗

  5. 座席クラスのアップグレード

  6. 手荷物優先受け取り

  7. フライトボーナスマイル
    （一般35% ゴールド40% プレミアム50%）

  8. スターアライアンスゴールドメンバーの資格

これらの特典を永年受けられます。

申し込み資格

このカードは誰でも申し込める訳ではなく、ANAプラチナサービスメンバー以上のランクになった人だけです。
具体的には50,000プレミアムポイント以上が必要になります。

プレミアムポイントはANAの飛行機に乗ることで貯める事ができます。
マイルと違い、買い物で得たり他ポイントからの移行はできません。
更に１年経つとプレミアムポイントはリセットされますから、１年以内に50,000プレミアムポイント以上獲得する必要があります。

ネットやYoutubeを見ていると、修行と称して飛行機に乗りまくり
スーパーフライヤーズカードを獲得する猛者もいます。
費用は５０～８０万円程度かかるようです。

自分に必要なのか

私がこのカードを欲しいと思った理由（特典）は以下の３つです。
・ANAラウンジの利用
・優先チェックインカウンター
・飛行機への優先搭乗

しかし、検討していく中で必要ないんじゃないかと思いました。
それぞれ他でも実現できるからです。
具体的に見てみましょう。

ANAラウンジの利用

ANAには主なラウンジが２種類あります
・ANA SUITE LOUNGE（ダイアモンドメンバー）
・ANA LOUNGE（プレミアムメンバー以上）
この中でスーパーフライヤーズカードで入れるのは『ANA LOUNGE』だけです。『ANA SUITE LOUNGE』には入れません。
ちなみに『ANA LOUNGE』は3000円支払えば誰でも入れます。
つまりカードどころか、メンバークラスも必要ないんです！

優先チェックインカウンター

ブロンズメンバーや一般だと普通のチェックインカウンターに並ぶことになります。混んでいると時間がかかり、フライト時間に間に合わないことも…。
そんな時に優先チェックインカウンターが使えれば、悠々と搭乗ゲートまでいけますね。

一見便利で優越感に浸れそうなサービスですが、優先チェックインカウンターが在るのは
　羽田空港、新千歳空港、福岡空港、伊丹空港
の４空港だけです。（那覇は検査場だけ専用があるみたいです）
私は中部国際空港を起点にしていたので、この恩恵には与かれません。

そもそも私はギリギリに空港に行かないし、荷物も預けないのでオンラインチェックインで済ませています。
ちょっとした優越感以外にメリットはなさそうです。

飛行機への優先搭乗

ANAではゲートでグループ分けをされて、若いグループ番号順に搭乗します。

搭乗グループ

表を見ていただけると解りますが、スーパーフライヤーズカードはグループ２です。最優先で搭乗できる訳ではありません。
実際に乗ってみると解りますが、グループ1・2の乗客は少なく、優先と言っても2分も変わらないでしょう。
早く乗れたとしても、全員揃うまで飛行機は飛びません。

スーパーフライヤーズはオトクなのか

すでに説明したように特典は空港を選びます。
優先チェックインカウンターやANAラウンジのない空港では利用できません。優先搭乗くらいです。しかも２番目という微妙な優遇…。

ちなみに座席をプレミアムクラスにすれば、優先チェックインカウンターとANA LOUNGE、優先搭乗（グループ2）がすべて使えます。
国内線なら、大阪⇔札幌で15,000円ほど支払えばプレミアムクラスにできます。（スーパーバリューの場合）

飛行機に乗る機会が多ければ80万円の費用をかけても回収できるかも知れませんが、年に数回乗る程度では難しいでしょう。しかもプレミアムクラスのシートには座れません。
グループ２で搭乗してエコノミーシートに向かうのは、金持ちの会食に紛れ込んだ庶民という感じがします。

私にスーパーフライヤーズは必要ない

すでに結論は出ていますが、スーパーフライヤーズの特典は私には不要です。優先チェックインやANA LOUNGEを使いたければ座席をプレミアムクラスにすればいいだけです。

ANAがスーパーフライヤーズを設定する狙いは
・飛行機の登場回数が多い人がなって欲しい
・ラウンジや優先搭乗で安らぎと優越感を感じて欲しい
・（特典があるので）フライトはANAを選んでほしい
おそらくは海外出張が多いビジネスマンや経営者を想定していると思われます。悪い見方をすれば「お金をたくさん落としてくれる人」です。

そこに庶民が１年だけ修行して、後は年に数回しか乗らないのに優先チェックインや搭乗、ラウンジを利用されるのは想定外ではないでしょうか？

こういう想定外の使われ方は、いずれ封じられると思います。
近年ゴールドカードが簡単に発行されるようになった影響で、カードラウンジの民度が下がっているのを感じます。これがANA LOUNGEでも起これば、条件が厳しくなるでしょう。
そうなると50-80万円かけて取得したものが水の泡になりかねません。

ANAの常連客もしくは、常連になるつもりであればいいですが、私のように年に数回だけの利用なら大金を払う価値はないかも知れませんね。

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