たちなみデザインの設定

これにインスパイアされ、設定も募集中と聞いたので設定をつらつらと書いてみる。

カーボン

 身体能力は高かった。警察の採用試験ではトップだった。だが彼女は致命的な欠点を抱えていた。眼鏡で矯正できない程、目が悪かったのだ。それ故に遠距離武器は使いこなせなかった。彼女ほどの人材を生かす手段を考えた人事部は特殊部隊の突入班に加える事を決めた。

 彼女のスタイルは突撃である。優れた筋力から操られるロングバックラーは前方の衝角で斧のような役割を果たし、乱戦時にはリーチを生かした一撃で敵を叩きのめす。槍での突撃は衝角と合わせて敵への恐怖を呼ぶ。

 普通のライオットシールドも試したが対遠距離は相変わらずであり「とっとと突撃して振り回した方がいい」と自己負担でこしらえた。一応手当は出た。

ヴァグル

 大人と子供には絶対的な差がある。たとえ力が上回っていてもそれは補えなかった。リーチである。

 ヴァグルは怪力の持ち主であるが、二丁拳銃使いだ。リーチを補おうとした彼はまず武器を持ったが、強すぎる力の前に次々に壊れてしまった。そこで師匠であるアンコンケラブルは一つの案を思いついた。そもそも振り回す必要が無く、力が必要な武器はなんだろうか?

 ヴァグルの持つ銃はロングバレルで高い破壊力を持つ。通常ならその反動は片手で抑えきれるものではないが彼の持つ力で高度な制御を実現している。その威力は折り紙付きであり、二丁による連射力で並みの防弾はすぐに壊れてしまう。彼が上着を後ろにはためかせたら戦闘の合図だ。ホルスターからガンマンのように抜かれた銃は瞬く間にマガジンが空になる。

 二匹の猫虎を飼っているが、出る度に心配から餌を山盛りにした事でデブになってしまった。

オスカー

 民間治安維持会社である「GRID」の一員。主に警察が動員される程ではない事件に出動する。要するに交番の民営化のようなものだ。

 オスカーはコードネームであり、本名ではない。曰く「猫のオスカーって縁起がいい事が多いんだよねー。私も猫みたいなものだしちょうどいいんじゃない?」との事

 彼女の業務はパトロールと戦闘時のカバーの破壊である。物陰に隠れようものならその物はどかされ、ぺしゃんこになる事も珍しくはない。時には対象そのものを浮かせて無防備にする事があるが、目に見える範囲が制限であるため、近づかれた時の緊急対処としての使用がもっぱら。
 当然ながら損害は出るが「そもそもあたしを雇うって事は現場を混乱させてほしいって事なんだよねー」と気にする事はない様子だ。

 パトロール時はマントが音を立てる為、安心の証として地域住民から親しまれてる。

アンコンケラブル

 街中で探偵業を営む男。荒事が絡む依頼も多く鍛錬は欠かさない。今は弟子のヴァグルにアンコさんと呼ばれながら生活している。探偵とは言うものの、情報の整理は得意でなくもっぱら情報を集めて渡すのが仕事である。浮気調査が一番の苦手とはヴァグル談。

 バトルスタイルは銃剣二丁。普段着ている上着を腰に巻き、剣も装備した時は弟子を連れて戦闘に行く装いである。突入して部屋の中を掃討する際は剣が届かない範囲は銃で、銃が使えない至近距離で剣を使う完全な室内特化スタイルである。その為、屋外では弟子の拳銃の援護が無ければできなかった依頼もいくつかある。

 剣は鍛冶師であるコンゴウに依頼して作ってもらった逸品だが、依頼した時に傷を負っておりそれをコンゴウが世話を焼くうちに雰囲気が変わったとう噂がある。

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