億を売る妻No.26 働く妻のロボット化
3000件の注文をどうやってさばくのか?
今の状況でフル稼働しても
1日300件が限界でした。
3000件の注文を送り切るまでに
10日待ちの状態になってしまっていました。
10日かけて送り続けながらも、
日に日に新規のご注文も
何百件と増えていきます。
とにかく人手不足が深刻な問題でした。
ハローワークなどで募集をかけても
今日明日でどうなることではありません。
しかし直面する難題に
考え込んでいる暇はありませんでした。
この状況に妻が動き出します。
自分の周りの人達を
巻き込んでいったのです。
私の両親、姉、マンション内のお友達、
保育園のママ友とその義理のお母さん
などに次々に声をかけて
バイトに来てくれるよう
頼みこみました。
他にも仕入れ先の方にも、
集荷してくれる配達員さんのお友達などにも声をかけました。
そしてあっという間に
10人くらいの人員を確保して行ったのです。
しかし9坪の場所で20人の人が集まれる
訳がありません。
そこで昼の部、夜の部に分けて、
二交代制で梱包作業に当たりました。
食事はコンビニのおにぎりをかじりながら
子供は実家に預けて、
夜11時までフル稼働で仕事をしました。
妻は帰宅後、夜中まで次の日の送り状の
入力作業をしていました。
その頃はもう以前のように
感情をむき出しで
パソコン入力をすることもなくなり、
毎日無の状態でカタカタカタカタと
まるで高速で動くタイピングロボ
のようになっていきました笑
そういう生活を1か月、2か月と
続けていたのですが、
まだまだ増え続ける注文に
妻がロボット化すると言う
マンガのような対応をしていた事実に
私たちは今さらながら
気がつき始めたのです。笑
つづく...
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