職探しビザ(Attesa Occupazione)の内容と手続きの仕方
イタリアで学業を修了した外国人学生にとって、卒業後の就職活動は大きな課題です。学生ビザの有効期限が切れる時点で仕事がまだ見つかっていない場合、次のステップである就職活動のための滞在許可(Attesa Occupazione)という選択肢があります。
見出し
学生ビザから職探しビザへの変更条件
手続きの概要
手続きの詳細
滞在許可の発行
職探し期間中の権利
追加のアドバイス
1. 学生ビザから職探しビザへの変更条件
イタリアで学業を修了した外国人学生は、以下の条件を満たす場合、学生ビザを「職探しのための滞在許可」(permesso di soggiorno per attesa occupazione)に変更することができます。
条件
学位取得:イタリアの大学で学士号、修士号、もしくは博士号を取得していること。
特定の学位:学士号(laurea triennale)、修士号(laurea specialistica/magistrale)、博士号(dottorato)などの高等教育資格を持っていること。
2. 手続きの概要
学業を修了した外国人学生が職探しのための滞在許可を申請する手続きは以下の通りです。
申請期限
学生ビザの有効期限が切れる前に申請する必要があります。
必要書類
申請には以下の書類が必要です。
パスポートのコピー
有効な滞在許可証のコピー
学位証明書:学位取得を証明する書類(Laurea)
申請フォーム:郵便局で入手できる申請フォーム(Kit Postale)
雇用センター(Centro Impiego)への登録:職探しのために雇用センター(Centro per l’Impiego)へ登録し、DID(Dichiarazione Immediata Disponibilita')を取得する必要あり。
3. 手続きの詳細
ステップ1:雇用センターへの登録
学位取得後、まず地元の雇用センター(Centro per l’Impiego)に出向き、職探しリストに登録( DID(Dichiarazione Immediata Disponibilita'))します。
日本でいうハローワークのようなもので、そちらに登録することで、あなたのスキルに興味がある会社からのオファーなどを受けることもできます。
ステップ2:申請書の準備
郵便局で「Kit」を受け取り、必要事項を記入します。必要な書類(上記参照)を添付します。
ステップ3:郵便局での提出
申請書類を準備したら、郵便局で提出します。手数料や郵送料、印紙代の支払いを行います。
4. 滞在許可の発行
申請が受理されると、地元のクエストゥーラ(Questura)によって滞在許可が発行されます。滞在許可は
最大1年間有効
です。この期間中に新しい仕事を見つけることが求められ、こちらは基本更新ができません。
5. 職探し期間中の権利
職探しのための滞在許可を持つ外国人は以下の権利を持ちます。
賃貸契約の締結:住居の賃貸契約を結ぶことができます。
保険契約の締結:保険契約を結ぶことができます。
医療サービスの利用:イタリア市民と同等の医療サービスを受けることができます(基礎医療を含む)。
住民登録の維持:住民登録を維持できます。
6. 追加のアドバイス
タイミングに注意:申請期限を守ることが重要です。学生ビザの有効期限が切れる前にすべての手続きを完了させるよう注意しましょう。
相談先:手続きに不明点がある場合は、Patronato(添付記事参照:https://note.com/otti_ottimo/n/ne44de81667a6)に相談すると、親身に相談に乗ってくれます。
これらの手続きと条件をしっかりと理解し、適切な時期に申請を行いましょう!!
免責事項
このガイドは情報提供のみを目的としており、専門的な法的アドバイスとして解釈されるべきではありません。Patronatoに関する法的アドバイスについては、弁護士に相談してください。
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