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Kindle出版の表紙はどうやって作るの?

Kindle作家の方たちは、
Kindle本の表紙をどのように作っているのでしょうか。

それを知りたくて、
Kindle出版ノウハウ本を50冊以上読み込み
ポイントをまとめましたので紹介します。

まず、表紙を作成するツールの話、
その後、フォントやレイアウトなどの
実践的な内容について触れていきます。

1 ツール

私が読み込んだ
ほとんどの Kindle出版ノウハウ本では、
自分で表紙を作る場合
Canva の利用を勧めています。

Canva とは、
ご存知の方も多いと思いますが、
無料で使える画像編集ツールです。

私も自作するときは
Canva を使っています。

Canva は有料プランもありますが、
無料プランでも
十分プロっぽい表紙を作ることができます


一方、外注では、外注先として
ココナラ」と「ランサーズ」を
あげているKindle出版ノウハウ本がほとんどです。

そもそも自作ではなく
基本は外注というスタンスを
推している本もあります。

もし、
あなたがデザインの専門家でなければ、
当然、外注の方がクオリティの高いものが
できる
でしょう。
それは大きなメリットです。

しかし、
外注にはデメリットもあります。

経費がかかる点や、
必ずしも自分のイメージが反映されない可能性がある点も
考慮する必要があるでしょう。

また、
あとで修正したくなっても
簡単にはできません。

一方、
自作であれば、
経費がかからないのはもちろんのこと、
自分のイメージにあうまで作り込め、
あとで手軽に修正できるというメリットがあるのも
見逃せません。

なので、
私は、自作と外注のどちらがベストか
というのは言い切れませんが、
1つ確実に言えるのは、

Kindle本も
商業出版の書籍と一緒に並べられる
ということです。

となると、
自作する場合、
商業出版に見劣りしないクオリティまで
高めなければいけません。

多くの Kindle作家がオススメする
Canva は機能的な点でいえば、
十分、商業出版並みの表紙を作れる機能は備えています。

あと必要になってくるのは表紙の設計です。

・表紙のレイアウト
・色使い
・文字のバランス
・画像の使い方

など、表紙を作成する上で大事な点はたくさんあります。

2 フォント

まずはフォントです。

世の中にはいろいろな種類のフォントがあるので、
つい表紙を目立たせたいあまり、
個性的なものを選んでしまいがちです。

私は、
Canva には非常に多くの種類のフォントがあるので、
つい、そういった普段見かけない個性的なフォントを
選びたくなってしまいます。

でも、
多くの Kindle出版ノウハウ本で
口を揃えて言っているのは、

・フォントは無難に
・見慣れたフォントを使う
・明朝体かゴジック体が無難

ということです。

あとは、線の太さも重要です。

Kindle作家の 後藤あゆみさん は
著書『Amazonキンドル出版の成功法則1 電子書籍の表紙デザインをプロ仕様に見せる楽勝テク50』の中で、
線は太い方がカジュアルに見えて、
細い方が洗練された感じに見える、
と言っています。

線の太さを変えるだけで表紙の印象が変わるのです。

ということで、

・フォントは「明朝体」か「ゴジック体」
・線の太さ(太い:カジュアル 細い:洗練)を意識する

をおさえておきましょう。

3 カラー

表紙のカラーは、
どう考えればよいのでしょうか。

表紙のカラーは
ダイレクトに本のイメージに影響するので、
しっかりと基本をおさえておきたいですね。

表紙のカラーについて触れている
Kindle出版ノウハウ本では、
ほとんどの本で、

表紙に使うカラーは3色、多くても4色まで

と言っています。

実は、このカラーの考え方は
本の表紙だけではありません。

Webデザインの世界では、
カラーは

 ・ベースカラー
 ・メインカラー
 ・アクセントカラー

の3色が基本とされています。

ベースカラーとは、
最も大きな面積を占める基本の色。
背景などに用いることが多い色ですね。

メインカラーは、
印象を決定づけるメインの色。

アクセントカラーは、
目立たせたいところに使う色です。

この3つのカラーは、
次の配分で使うと
全体的にまとまりのあるデザインになる
と言われています。

・ベースカラー  :70%
・メインカラー  :25%
・アクセントカラー:5%

表紙には、
この3つのカラーと配分を
意識するとよいでしょう。

4 配置(レイアウト)


次に配置(レイアウト)です。

フォントとカラーは、
今見てきたとおり、
基本的な考え方があるので、
それに沿って考えればよいのですが、
レイアウトは迷いますよね。

でも安心してください。

レイアウトにも基本的な考え方があり、
Kindle出版ノウハウ本には、
たくさんヒントが書かれていますので
ポイントを紹介します。

Kindle作家の スゴショウさん は
著書『これからはじめる Kindle出版 最強の教科書: 【2022年最新】電子書籍出版を始めるならこれ』の中で、
表紙は読者(購入者)の視線の流れを意識したレイアウト
にすることの重要性を説いています。

「N型」「Z型」「F型」と
言われる3つの型のレイアウト
です。

基本的に人間は、
この英字(N・Z・F)のように目線が動くので、
それを意識したレイアウトにするということです。

例えば、N型でいえば、
縦書きの場合、
目線は右上から下に下がり、
左上に上がり、
下に下りる、
というNの形になるということです。

「Z型」と「F型」は、
横書きの目線の動きですね。

この目線の動きを意識して、
タイトルの文字や図柄を入れるなど、
読者(購入者)が
本の内容を認識しやすいレイアウトにすることが
重要です。

ちなみに、
これは表紙だけではなく
Webデザインの基本的な考え方なので、
もっと深めたい場合は、
Webデザインの分野で調べてみてください。

他にも細かいポイントはたくさんありますが、
大事な点として、
次の5つをあげておきます。

・タイトルは読みやすく(表紙画像が小さくなっても読めるように)
・ごちゃごちゃしない(シンプルに)
・目立たせたいところは1箇所だけにする。
・文字で迫力を出したいときは、太く大きくし、余分な空白は作らない
・帯を有効に活用する

5 素材画像

表紙に画像を使う場合、
Kindle作家の方たちは、
どこで画像を調達しているのでしょうか。

前述した Canva でも画像は使えますが、
次の3つのサイトを紹介している
Kindle出版ノウハウ本が多かったので
紹介しておきます。

Pixabay(無料)
写真AC(基本無料、有料版あり)
イラストAC(基本無料、有料版あり)

なお、Kindle本の表紙に使ってよい画像かどうかは
それぞれのサイトや画像で確認してください。

6 サイズ

最後に表紙のサイズです。

Amazon では表紙のサイズを
Kindle パブリッシング・ガイドラインの
「表紙画像のガイドライン」の中で、
理想的な寸法は
2,560 × 1,600 ピクセル」と定めています。

電子書籍の表紙画像の理想的な寸法は、縦と横の寸法比が 1.6:1 です。つまり、画像の幅 1,000 ピクセルあたり 1,600 ピクセルの高さが必要です。特に高解像度の端末で画像の品質を最高にするには、画像の高さを 2,500 ピクセル以上にします。表紙ファイルの理想的な寸法は 2,560 × 1,600 ピクセルです。
・画像の寸法は 1,000 × 625 ピクセル以上であることが必要です。
・画像の最大の寸法は 10,000 × 10,000 ピクセルです。
・画像ファイルのサイズは 50MB 以下にしてください。

Kindle パブリッシング・ガイドラインの(表紙画像のガイドライン)


よって、
このサイズで表紙を作っている
Kindle作家の方も多いでしょう。
私もそうでした。

ただ、Kindle出版ノウハウ本を紐解いてみると、
これ以外の寸法で表紙を作っている Kindle作家もいます。

というのは、Amazon が理想とする表紙のサイズは縦長。
商業出版の表紙と明らかに寸法が違います。
私もずっと違和感を持っていました。

これは、
アメリカではスタンダートな寸法なのかもしれません。

なので、日本の商業出版でよく見かける書籍の寸法を
勧める Kindle出版ノウハウ本もあります。

私が把握したところでは、
次の3つのパターンがありました。

・縦2,560 横1,800ピクセル(1:1.42)
・縦1,480 横1,000ピクセル(1:1.48)
・縦2,560 横1,742ピクセル(1:1.46)

どれも縦横の比率にそれほど違いはありませんが、
すべて Amazon が推奨する寸法よりも
日本でよく見かける商業出版の書籍(1:1.41)に近いです。

表紙のサイズは、
前述のとおり、
Amazon では「理想的な寸法は2,560 × 1,600 ピクセル」
と言っていますが、
もし、違和感を感じるようであれば、
この比率のサイズも検討してみてください。

以上です。

次回の記事は、
Kindle本を出版した後のSEO、
すなわち、どんなキーワードが検索対象になるか

です。

Kindle出版初心者の方に役立つ記事を
マガジン『はじめてのKindle出版』の中で公開しています。

また、ワンランク上のKindle出版を目指した記事を
マガジン『Kindle出版研究所』の中で公開していますので
あわせてご覧ください。


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