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Kindle出版のレビューとの向き合い方 〜メンタルを壊さないためのKindle作家のスタンス〜

本記事では、
Kindle本を出版した後の
Amazonのレビューとの向き合い方について
考えます。

1 レビューを見るか見ないか

出版後、Amazon の商品として
Kindleストアに自分の本が並ぶわけですから、
当然、レビューの対象になります。

私は、初めて Kindle出版をしたとき
「レビューは見ない」
と決めていました。

怖かったからです。

もし、ネガティブなレビューばかりだったら
確実に落ち込むと思ったのです。

でも、一方で、
「著者としてレビューを見る責務もあるのではないか」
と考えていました。

責務というと大袈裟かもしれませんが、
まがりなりにも自分の本を買っていただいたわけです。

それにお金だけではありません。
貴重な時間を割いて読んでいただいたわけです。

最近では、
読まずにレビューをする方もいるようですが …。
ただ、わざわざレビューを書くという手間を
かけてくれたわけです

となれば、もし、
自著に対する指摘や
改善要望のレビューがあれば、
真摯に向き合う必要がある
のではないか。

褒めていただいたレビューであれば、
それを次回作に活かす
意識を持たなければいけない
のではないか。

そう考え、
今では必ずレビューは見るようにしています。

そして、
指摘や改善要望があれば、
必ず対応できるとは限りませんが、
改善を検討するようにしています。

もちろん、これは私の考え方なので
「レビューは一切見ない」
という姿勢でもよいと思います。

ひどいレビューを浴びせられたせいで
メンタルに不調をきたして
作家活動ができなくなってしまっては
もともこうもありませんからね。

私もそれほどメンタルが強い人間ではありません。
というより、はっきり言って弱すぎです。

なので、
星1つのレビューがつくと、
かなりへこみます。

多くの Kindle作家の方も
同じではないでしょうか。

そんなとき、
どう自分の感情と向き合うのか。
星1つのレビューに対して
どう向き合うのか。

さらに、Kindle作家としては、
レビューがぜんぜんつかない場合も
落ち込みます。

これも私だけではないでしょう。

レビューがつかなかったら落ち込み、
レビューがついたらついたで星1つならへこむ。
なんとも身勝手なもんだと思いながらも、
この感情にどう向き合うか。

出版する本が多くなればなるほど、
レビューに対する向き合い方のスタンスを
持っておいた方が身のため
だと思います。

そこで、
Kindle出版のノウハウ本を紐解くと、
レビューへの向き合い方に対する
適切なアドバイスをしてくれている本が
ありますので紹介します。

2 星1つのレビューに対する向き合い方

まず、
星1つのレビューがついた場合。

Kindle作家の 寺澤伸洋さん は、
著書の中で、
星1つのレビューがついた場合の考え方として、
次のような趣旨のことを述べています。

  • 自分の本が世の中の人全員にあうわけがない(星1つのレビューをした人にあわなかっただけ)

  • 9割の読者は肯定的な感想だったがレビューを書かず、否定的な感想を持った1割の読者がレビューを書いただけ

でも、こういうのは慣れなんだよね。★1を気にしないわけじゃないけど、自分としては最高にいい内容が書いてあると考えて本を出したわけだから、それが評価されなければ、その人に合わなかっただけだと思っていいと思うよ。世の中にはいろんな考え方の人がいて、自分の本が全員に合うわけないんだから。

寺澤伸洋『Kindle出版で印税月収60万稼ぎFIREした僕の副業出版戦略: これからは電子書籍で副業する時代!サラリーマンでも簡単に始められる!在宅でスキマ時間に自由に執筆できる!リスクゼロの印税収入で不労所得を稼ぐ!』2022年

むしろアンチが出るくらい広まったと思って、前向きにとらえればいいんじゃないかな。海の上に浮かんでる氷山って1割が海の上に出てて、9割が海の底にあるじゃない。それに近くて、1割程度の否定的なコメントは海の上=著者の目につくところに出やすいんだけど、逆に9割の肯定的なコメントってなかなか表立っては書いてもらえず、海の下=著者の見えないところで静かに応援者が広がっている。このように、実は肯定的な人は、否定的な人の何倍もいるんだよ。だからたった1件の低評価レビューでヘコむ必要はないよ

(同上)

私は、
星1つのレビューがついたとき、
こう考えるようにしたら
気持ちが幾分楽になりました。

何とか正常な気持ちで
レビューに向き合えるようになったのです。

ただ、忘れてはいけないのは、
星1つのレビューが
必ずしも間違っているわけではない
ということです。

Kindle作家のツナギビトさんは、
著書の中で、
レビューは参考程度に捉えておけばよいが、
すべてのレビューが間違っているわけではない
と言っています。

レビューや評価は、決して鵜呑みにしてはならない。あくまで参考程度に捉えておくのが一番だ。歴史的名著と呼ばれる作品が、一部低い評価を受けているのに対して、名もなき作家の評価がほとんど高い評価を受けている現状を見れば明らかだろう。ただ、すべてのレビューや評価が間違っている訳ではない。しかし、それだけを見て判断するのは、のちに悔いが残る結果になる場合がある。あくまでの参考にする程度が望ましい。<small>()

ツナギビト『Kindle出版あるある100選【初級者編50選】: 副業収入へつなげるノウハウと落とし穴:思わずニヤリとしてしまうあるある】』2022年

少し矛盾した言い方になるかもしれませんが、
本当に改善すべきことはないのか、
星1つのレビューに対しても
真摯に向き合う姿勢は必要です。

3 レビューがつかないときの向き合い方

次に、レビューが全くつかない、
もしくは思っていたより
ぜんぜんレビューがつかない場合、
どう向き合ったらよいのでしょうか。

そんなときは、
こう考えるとよさそうです。

レビュー数の多い本が、
必ずしもよい内容で
多く読まれている本とは限らない。

Kindle作家の 飛立未鳥さん は
著書の中で、
無名Kindle作家の書いた本は、
「レビュー数が多い本」=「良い内容で多く読まれている本」
とは限らないと言います。

無名Kindle作家の書いた本に関しては、  「レビュー数が多い本」=「良い内容で多く読まれている本」とは限りません

飛立未鳥『Amazonレビューに振り回されない これからもKindle作家を続けていくためのAmazonレビューのとらえかた』2021年

また、
無名Kindle作家の書いた
「レビュー数が多い本」=「Kindle作家仲間が多い作家が書いた本」
と言った方が適切な場合もある、
とも言っています。

無名Kindle作家の書いた  「レビュー数が多い本」=「Kindle作家仲間が多い作家が書いた本」  と言った方が適切な場合もあります。

(同上)

とくに Kindle作家の場合は、
仲間内でレビューをすることも多いため、
仲間が多い Kindle作家の本ほど
レビューが多くなる傾向がありそうです。

それに、
否定的な内容より肯定的な内容の方が
レビューを書かれない傾向があります。

よって、
レビューがつかなかったとしても、
決して否定的にとらえる必要はないのです。

最後に、
もし、自分の出版した Kindle本が
ぜんぜん売れなくても
落ち込んではいけません。

Kindle作家の あらぱぱさん が
著書の中で言うように、
大半の人は最初から売れません。
売れなくても、
試行錯誤しながら
読者に価値提供できる本を何度も出版し、
そこから徐々に収益が上がっていくもの
です。

1冊目から「売れる」と思っていると現実の厳しさを思い知らされます。1冊目は売れないと思っておきましょう。2冊目も同様です。変な期待をもつから凹むのです。期待しなければ凹まなくなります!

あらぱぱ『Kindle出版「キンドルあるある77選」: 電子書籍出版一冊目の失敗から学ぶ成功方法 ゼロからはじめるKindle出版』2022年

以上のとおり、
星1つのレビューがついたときや、
レビューがつかない場合は、
必要以上に落ち込まず、
自分なりに消化できるとよいですね。

また、
最初から売り上げを
期待するのはやめておきましょう。

以上です。

Kindle出版初心者の方に役立つ記事を
マガジン『はじめてのKindle出版』の中で公開しています。

また、ワンランク上のKindle出版を目指した記事を
マガジン『Kindle出版研究所』の中で公開していますので
あわせてご覧ください。


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