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乙4法令22:簡易タンク貯蔵所の基準


1. はじめに:簡易タンク貯蔵所とは?

簡易タンク貯蔵所は、簡易貯蔵タンクを用いて危険物を貯蔵・取り扱うための施設です。
一般的なタンク貯蔵所より規模が小さいため設置が容易ですが、安全性を確保するために法令で定められた基準を遵守する必要があります。
本記事では、簡易タンク貯蔵所の構造や設備、設置場所の基準について詳しく解説します。

2. 簡易タンク貯蔵所の構造基準

(1) タンクの基準

  • 容量600L以下に限定。

  • タンクの数:設置可能なタンクは3基以下
    ただし、同一の危険物を貯蔵する場合は1基まで

  • 材質厚さ3.2mm以上の鋼板を使用し、錆止め塗装を施す。

  • 基準70kPaの圧力で10分間行う水圧試験において、漏れまたは変形しないもの。

(2) 設置の基準

  • 専用室内に設置する場合、タンクと壁の間には0.5m以上の間隔を確保。

  • 屋外に設置する場合は、タンクの周囲に1m以上の幅の空地を保有すること。

3. 簡易タンク貯蔵所の設備基準

(1) 通気管の設置

  • 通気管の高さ:地盤面から1.5m以上

4.【補足】 簡易タンク貯蔵所の活用例とメリット

(1) 活用例

  • 小規模な工場や農業施設での燃料貯蔵。

  • ガソリンや軽油など、少量の危険物を安全に保管する用途に最適。

(2) メリット

  • 他のタンク貯蔵所に比べて設置が簡単でコストも抑えられる。

  • 適切な基準を守ることで、高い安全性を確保可能。


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