乙4法令8:危険物取扱者の制度
1. はじめに:危険物取扱者とは
危険物取扱者は、製造所等における危険物の安全な貯蔵・取扱いを行うための国家資格です。
この資格を持つ人が適切に業務を行うことで、火災や爆発などの災害リスクを軽減します。
2. 危険物取扱者の責務
法令で定める技術上の基準を遵守すること
危険物の貯蔵・取扱いにおける手順や設備基準の徹底。
現場での安全監督と指示
危険物取扱者ではない者は、甲種または乙種危険物取扱者が
立ち会わなければ、危険物の取扱作業を行ってはならない。
3. 危険物取扱者資格の種類
危険物取扱者は、甲種・乙種・丙種の3つに分けられます。
それぞれの特徴を以下に解説します:
(1) 甲種危険物取扱者
取り扱える範囲:すべての危険物の取り扱いが可能。
立会い:すべての危険物の取り扱い作業に立会える。
(2) 乙種危険物取扱者
取り扱える範囲:指定された類のみ(全6類の中から特定)。
立会い:指定された類のみ取り扱い作業に立会える。
(3) 丙種危険物取扱者
取り扱える範囲:指定された危険物のみ
※ガソリン、灯油、軽油、第3石油類(重油、潤滑油、及び引火点130℃以上のものに限る)立会い:できない
4.指定数量未満の危険物の管理
製造所等での取り扱い作業
甲種、乙種(取り扱う危険物の類)、丙種危険物取扱者
甲種、乙種(取り扱う危険物の類)の立会いを受けたもの
製造所等以外での取り扱い作業
危険物取扱者である必要はありません。
例)自宅のストーブに灯油を補充するとき
まとめ:危険物取扱者としての責務を理解しよう
危険物取扱者は、危険物を安全に管理するために不可欠な資格です。
甲種・乙種・丙種それぞれの特徴を理解しましょう。