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乙4法令12:危険物施設保安員


1. はじめに:危険物施設保安員

危険物を取り扱う施設の安全管理を支える役割として、「危険物施設保安員(きけんぶつしせつ ほあんいん)」が存在します。

危険物保安監督者の下で、施設の安全を維持する重要な役割を担います。
本記事では、保安員の役割や選任要件、業務内容について詳しく解説します。

2. 選任と解任について

(1) 選任の対象施設

以下の施設では、危険物施設保安員の選任が必要です:

  • 製造所(指定数量の倍数が100以上)

  • 一般取扱所(指定数量の倍数が100以上)

  • 移送取扱所(すべて)

(2) 選任・解任の手続き

  • 市町村長等への届け出は不要

    • 選任や解任は、製造所等の所有者等が自主的に行います。

3. 主な業務内容

(1) 定期及び臨時の点検

  • 設備や装置が法令基準に適合しているか確認します。

  • 危険物の保管状況を確認し、漏洩や異常がないか点検します。

(2) 記録、保存

  • 定期及び臨時の点検を実施したときは、行った措置を記録し、保存すること

  • 設備の不具合があれば、保安監督者に報告します。

(4) 緊急時対応

  • 異常を発見したときは、危険物保安監督者その他関係のある者に連絡するとともに、必要な措置を講ずること

  • 火災が発生したときは、危険物保安監督者と協力して、応急の措置を講ずること

4. 危険物施設保安員の重要性

(1) 危険物保安監督者の補佐

保安員は保安監督者と密接に協力し、安全管理を支えます。
保安監督者が全体の安全方針を指揮する一方で、保安員は現場での実務を中心に担当します。

(2) 法令遵守と安全の維持

適切な選任と業務遂行を行うことで、法令違反や災害リスクを防ぐことが可能です。

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