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父親になるかもしれない
このnoteは30代会社員の日常で起きたことをつらつらと書いている
表題にもあるように、なんと父親になるかもしれない
ちょっと個人的なことを紹介すると、わたしは妻と2人暮らしをしている
さらにいうと、5年ほど不妊治療をしてきた経緯もある
そんなわたしたち夫婦に念願の命が授かった
父親になるかもしれないというのは、まだ赤ん坊として生まれていないから
お腹の中で順調に育ってはいる
けれども、生まれるまでは安心できないなぁという気持ち
(生まれてからも別の不安があると思うけど!)
ここでは、授かるまでの葛藤や不安、授かった時の気持ちを書いてみた
お付き合いいただけると幸いです
不妊治療は辛いよ
冒頭でも書かせてもらっているけど、わたしたち夫婦は5年ほど不妊治療をしていた
お互い病院で検査をして何か問題があるわけでもなく、色んなことを試したけどなかなか授からなかった
いわゆる体外受精という方法も駆使して何回かチャレンジをした
途中休憩も挟みながら自分たちのペースでゆっくりやってきた
妻は毎回期待を込めて臨む
もちろん自分だって今回こそはと思う
だけど、授からなかったら悲しいから過度な期待を抱かないように気持ちをセーブすることがいつの間にか当たり前になっていた
そんなことがずっーと続いて、妻もわたしは気持ちがすり減っていたと思う
どこかで切り替えないといけないとは思いながら、自分たちではどうしもないことだとわかっていても、諦めずにはいられなかった
どこかで切り替えないといけないとは思いながら
2人で生きていこうと思っていた
授からないという現実をいつか受け止めて、諦めるということについても話すようになっていた
一緒にやってはいるけど、不妊治療のメインになるのはどうしても妻になる
自分はそんな現状を静観して気持ちを聞いたり、これからどうしたいのかを妻から聞くことで精一杯だった
そして、ひとつの目安を見出すことに
それは、保険適用の回数分やりきろうということだった
不妊治療はこれまで自費だったけど、当時の菅首相のおかげで回数や年齢に制限はあるものの保険適用になった(菅さんマジで感謝してます)
やるだけやって、授からなければ2人で生きていこうと話した
むしろ、2人の人生を楽しむ方に舵を切ろうぜ!ぐらいに夢を膨らませていた
わたしたちにとっては、授からないとは人生においてとっーても大きなことで、そこに費やそうと思っていたエネルギーを何か違うものに振り向けることが必要だったんだと思う
まさか本当に父親になるとは
そんなことを2人で決めて、残りの不妊治療に臨んだ
不妊治療には授かることを過度に期待はせずに、けれども希望は捨てないという白でもなく、黒でもないグレーゾーンに身を置きながら臨んでいた
今回もダメだろうなぁぐらいの方が、気が楽なのである
結果を聞きにいくというので、一緒に行くことに
妻は診察と結果を聞きに病院へ、夫である私は病院に入れないので近くのカフェで待機
しばらくして、妻から「病院前へ迎えにきて」と連絡が入った
絵文字も何もついていない、淡白な一文
「これは今回もダメだったか、ショックが大きいのかな」と、自分の気持ちは一旦脇に置いて病院付近へ
ちょっと歩くと、妻の姿がみえた
そして、夫「どうやった?」と聞いたら
驚いた顔で妻「授かってた」と
最初は意味がわからず夫「え?」と目を大きく開いていた
妻「妊娠したら出る数値が出たみたいで、おめでとうございますって先生に言われた」
まさかの展開に仰天、そして青天の霹靂という言葉が浮かんできた
少し前までは、2人で生きていこうと思っていた身としては嬉しさもあるけど
驚きが圧倒的に心の中を占めていた
わたしの中で子どもは授かって当たり前という固定された思いがずっとあった
でもそれは、当たり前ではないんだと不妊治療を通して現実を受け入れるしかなかった
そして、妻とたくさん話す中で凝り固まっていた何かを手放すことができたように思う
正直、命を授かったことに全然実感がない
けど自分たちに命が授かったことになんか安心している
心のままに思ったことを書いてみたけど、まとまらない気持ちがたくさんある
色んな人(医療関係者や行政、もちろん家族や友人先輩後輩など)の協力や支えの中で、授かった命なんだな
命ってすげぇなと思う
まずはそんなところから、父親になることをはじめていきたいと思います
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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ぜひ読んでいただけると嬉しいです。