いつかの私が書き残したこと。〈友達が亡くなった時の話〉
昔パソコンのメモにつらつら書いていた文章をたくさん発見しました。
あーこんなこと書いてたな、とも思うし、自分が書いたのかな?と思うぐらいもう感覚が違うものもあって、面白かったです。
せっかくなので、編集せずそのまま載せてみようかなあと思います。
誰に見せるわけでもなく書いた文章なのではちゃめちゃかもしれませんが。
これは、友達が亡くなった時のことを、思い出しながら書いたメモみたいです。
高校2年生の時、あれは梅雨だった。雨が降り続いていて、なんだか朝から気分が落ちていた。
チャイムが鳴ってホームルームが始まった時、いつもうざいぐらい明るい担任の雰囲気が違った。
「○組の〇〇さんが、亡くなりました。」
数年経った今でも、あの時の担任の言葉一語一句、教室の雰囲気、そして自分が感じた気持ちを覚えている。
スーッと世界から色が薄れていって、冷えた空気がまとわりついて、目頭が熱くなって、視界が歪んで見えた。
小説でしか見たことのないようなこの表現が、私の身体にも起こったのだ。
頭が真っ白になるとか、視界がモノクロになるとか、本当なんだなあとぼんやり思った。
訃報を聞いたその日、私は早退をしました。
帰りの電車は、一番後ろの車両に乗ったこと。
空が淡くて深い灰色で、ポツポツ雨が降っていたこと。
だけど、傘は刺さなかったこと。
今でもよく覚えています。
めっちゃくちゃ仲良しの友達で親友!っていうわけではないんです。
でも一年生の時同じクラスで、すごく優しくて可愛くて、素敵な人で。
大好きでした。
お葬式でフリフリのドレスに身を包み、花に囲まれた彼女を見たとき、正直少し怖かったことも覚えています。
「穏やかな顔をしていたね」とドラマや映画でよく聞くセリフのようなことは、全く思わなかったんですよね。
もう生きていないこと、ここにはいないこと、身体はただの物体であること。
それを実感して、現実が重くて、苦しくて、すぐに目を背けてしまった。
いいことも悪いことも全ては思い出に変わっていくけど、ずっと心に残りながら生きていくんだなあって。それは残酷でもあり、救いでもある気がしています。
会いたいな。
画像お借りしました。
ありがとうございます🙇♀️