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型から逃げてはいけないし、型に逃げてもいけない。

ここ数年、新しいチャレンジをしてきた中で、自分に言い聞かせていることがある。

「型から逃げてはいけないし、型に逃げてもいけない。」

専門的な知識に限らず、一般的な仕事や技術を学びプロとしてお金をもらうとき、”型”との向き合い方がその後の成長に大きく影響する。

基礎を学ぶのは時間もかかるし面倒くさい。

ワクワクした気持ちが推進力になるのは最初だけの場合が多い。

それでも何かを表現したいとき、基本となる”型”を学ばなくてはいけない。

当たり前のこと過ぎてぼくが言う必要もないことだが、オリジナルの方法だけで戦えるほどプロの世界は甘くない。スキージャンプの選手はスキーそのものが上手だし、ピカソのデッサンが素人レベルのはずがない。

プロとして基本ができるのは当たり前のことだ。

そのうえで”型”に逃げてはいけないと思う。

血のにじむような思いをして身につけた”型”はプロとして生きていく上でセーフティーネットとして働く。大きな失敗を阻止し最終的に「なんとか形」にしてしまう力を持つ。

”型”を身につけたものの強みは体が”型”を覚えていることであり、"型"を身につけたものの弱みは頭を使わずに"型"ができてしまうことことだ。

油断するとぼくらはすぐに”楽な型”に逃げこむ。

楽な型を繰り返しても同じものしかできない。

同じものならまだ良い。自分が前回作ったものの劣化版が繰り返し作られるだけだ。

型から逃げてはいけないし、型に逃げてもいけない。

なんども自分に言い聞かせないと、ぼくはすぐに”型から”も”型へ”も逃げるのことを知っている。



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大塚 篤司
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