夜はアブナイ
夜に決めたことは続かない、と誰かが言っていた。
その通りだと思う。夜に考えることなんて碌なことがない。
人間って所詮動物なんだなと感じる一面。朝に大好きと言ってくれる人を信じたいし、本当に頑張りたいことは日の明るいうちに決心したい。
さっき思い立って夜の外を歩いた。
3ヶ月後演奏する予定のシンフォニーを聴きながら、しょうもないことを考えていた。作曲家への失礼に値するくらいの、しょうもないこと。
もうすぐ家に着くっていうところで、いつものプレイリストを開いた。
J-POPを聴くと、なんか皆がいる「普通」に戻れた感覚がした。
クラシックを聴いているとどこまでも、果てしなく、不安になったり悲しくなったりするけど、再び自分の社会に帰ってきた感じがして、目が覚めた。
高校1年の部活帰り、今まで聞いたこともなかった宇多田ヒカルの曲を無意識に流していたことを思い出して、自分が疲れてるんだな、と気づくのって案外自分きっかけではなくて、自分の周りにいるものからなのかもしれないと思った。
自分は間違いなく一人ではまともにいられないのかも、
と、この夜に考えている、これも大した話ではないだろう。
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