オオツカ

北海道 / 英文学生 写真 / オーケストラ / お花 / 本 / おでかけ / ラジオ 自分の頭の中を言葉にして残しておく場所にしたいなと なんとなく思いつきで始めた5月

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月を見に行く父

私の父は、面白い人間だと思う。 プレゼントをすると喜んで、ありがとう、とはっきり言ってくれる。 いろいろなことを知っていて、わからなければ調べる。 私が自分の都合で話しかけても、どのタイミングでも傾聴してくれる。 私の甥、彼にとっての孫の写真を見ると、嬉しそうに笑う。  好きなところはたくさんあるが、理解できない部分も当たり前にある。 高校野球の観戦に行くと、火傷レベルの日焼けをして帰ってくる。 チーズバーガーを買ってくるように頼むと、ビッグマックを買ってくる。 マンシ

    • 急募

      色々な感情が自分の心にいっぱいになってどうしようもない時、 文章を書かねば!と思うようになった。 そういう時は大抵、すぐにnoteを開いてエッセイ(というのもおこがましい)を書くほどの元気がない時だから、iPhoneのメモを開いて一文だけ留めておく。 そのファイルの名前は「急募」。 例えば、「高望みしない方法」「自分を棚に上げて他を評価するのをやめる方法」など、自己嫌悪に陥った時にその対策を急募するもの。 そのファイルに今朝、異質な一文が加わった。 「もうネタ切れだよっ

      • 「好き」の自覚

        心がゾワっとするタイミングってたくさんあるけど、そのほとんどに音楽が関係しているとわかった時、自分は「音楽が好き」なんだと気づいた。 例えばオールナイトニッポンを聞いている時、オープニングの締めにビタースイートサンバが流れるのが恒例だと知っていても、いざ流れると口角が上がる。 本当に好きなものは、「好き」という自覚が持てないものなのかもしれない。大切なものは失って初めて気づくというけれど、これは真実で、一度楽器から離れたくて離れても結局今はコンサートを主催するくらい、音楽

        • 「ろくな死に方しない」

          忙しくて、という言い訳は悔しくてしたくないけど、noteをなかなか書く時間を作れなくて、日々生きている中で「いい言葉思いついた!」と感じた時は、忘れないように、新鮮なままメモに残していた。 そのメモの中の一つに、「ろくな死に方しない」。 これは5回くらいしか会ったことのないバイト先のおじさんが、 おそらく毎度言っているセリフ。 「ああいうやつぁね、ろくな死に方しないから」 転売をする人や店員に嫌な態度をとる人を指して言う。 今まで取り付けたことのない思考回路だったから初

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        月を見に行く父

          絶賛大人の入口手前

          大人になるってこういうことか 常に人生に関わる重大な選択を迫られているような感覚 納得できずなかなか自分のものにできない「流れ」を認知しつつ 抗えず結局その一部になる情けなさ と、それも意外としっくりきてしまう不思議 最近街で見かける人たち全員に対して合掌したくなってしまう この人たちはみんな就職活動というものを乗り越えてきたのか、と 社会人だから当たり前!なんていえない、彼らは皆超人なのだろう わがままだと言われれば本当にその通りで、「また呑気な私がなんかいってるや」く

          絶賛大人の入口手前

          夜はアブナイ

          夜に決めたことは続かない、と誰かが言っていた。 その通りだと思う。夜に考えることなんて碌なことがない。 人間って所詮動物なんだなと感じる一面。朝に大好きと言ってくれる人を信じたいし、本当に頑張りたいことは日の明るいうちに決心したい。 さっき思い立って夜の外を歩いた。 3ヶ月後演奏する予定のシンフォニーを聴きながら、しょうもないことを考えていた。作曲家への失礼に値するくらいの、しょうもないこと。 もうすぐ家に着くっていうところで、いつものプレイリストを開いた。 J-P

          夜はアブナイ

          やる気スイッチ

          今というより、大学生になってからずっと気になっているのが、私のやる気スイッチはどこにあるのだろうか、ということである。 やりたいこと、やらないといけないこと、やったほうがいいこと 一つ処理をすると、また新しく増えるタスク。 世の中を甘んじているのか知らないが、私はたまに、「やらない」という選択肢を平気でとる。 明日の楽しみな予定のために今頑張ろう、とか これを終わらせないとこんなことが起きてしまう、とか 自分に負荷やきっかけを作ってあげても、目先の幸せを優先してしまう

          やる気スイッチ

          夜の習慣

          最近、ご飯を食べ終わった後に三つのノートを書いている。 一つは、お財布ノート。二つ目は、1行日記。三つ目は、英語で3行日記。  お財布ノートは、その日に使ったお金の金額と、使途を書くもの。ほとんどないんだけど、「0」と「NMD」(No Money Day)と記すのが楽しみ。 気づいたら、1年以上続いていた。1ヶ月のおわりに、月の消費合計をみてがっくりするのも毎月恒例。  1行日記は、2ヶ月前から始めた。その名の通り、1行の文章でで一日を締めくくる。これは、星野源と若林

          11月に入って

          冬が好き、と言うと80%の確率で「え〜」と言われる。 それはきっと「冬の大地」北海道に生まれ住んでいる人たちのコミュニティに存在しているからだろう。 「雪が好きで、寒いのも好きで、イベントもたくさんあるでしょう」とその理由を話した後に、「マンション住み?」と質問をされる確率は、99%。 雪かきをする人間は冬が好きなわけがないという大きな常識がある。大正解。  11月に入り、半月の感覚で終わった10月に驚きつつも、今年は初めて「秋」というものを感じた気がしている。 北海

          11月に入って

          一限が休講になった朝

          大学生にとって一限の休講は、祝日が一つ増えるのと同じくらい嬉しいものだ。 普段の朝は学校に行くか、アルバイトをするかのどちらかで、アラームをかけずに起きることは滅多にない。 その日は、あらかじめ休講を知らされていたので、朝ごはんを食べに行こうと決めていた。  前夜に見つけたそのカフェは、「読書室」と呼ばれる場所だった。  二季と呼ばれるくらいの北海道だから、ダウンが必要なくらい気温が下がった10月中旬。雨がたくさん降っていた。  昔から雨が好きで、「悪い」天気だと思っ

          一限が休講になった朝

          珍しく未来について

          自分は自分を基本、信用できない。 例えば、今ハマって母に買ってきてもらっている紅茶味の豆乳だって、いつ飲まなくなるかわからないし、明日の空き時間にできるなと思っている課題も、その時になればまた次の時に、と思っている可能性が大いに考えられる。 「これが好き」「この仕事をしたい」「これをやることにしよう」 これらは基本信用できない三拍子。  最近、あとの自分のためにちょっとだけ親切にすることができる。 机を綺麗にしてからベッドに入ったり、部屋のカーテンを開けてから家を出た

          珍しく未来について

          オトナスゴイ

          正社員はもちろん、パートでも、アルバイトでも、仕事をしている人は本当にすごい、と心の底から感心している。 一日中アルバイトをしたこないだの祝日に、毎日みっしり仕事をしてたら、そりゃ意地悪な人も卑屈な人も生まれるだろうと、腑に落ちた。 と同時に、日本の三大義務ってもしかしてかなりハードモードんじゃないの?ということに気づいてしまった。 バイト中に「日本の三大義務って難易度高くないですか?」と話すと、 「そうだよ、だからみんなお酒飲むんだよ」と、お酒を一切飲まないFさんが

          オトナスゴイ

          都合のいい性格

          街中にある占い屋さんに友達と行ってしまった。  元々占いには興味があって、数年前までは機会があるとすぐに椅子に座っていた。だけど「なんて自分は余裕がある人みたいなお金の使い方をしていたんだ」と気づいてから、最近は興味も湧かなくなっていた。我ながら正論。  私が占いをしてもらう目的は、お悩み解決ではなく、ただ自分を分析してもらうことである。 だから、自分が元々自覚していたことを言ってもらうのが嬉しくて、自分が思ってもいなかったことは全く信じない。 なんなら「⚪︎歳の時に

          都合のいい性格

          7月ももう終わり

          早い、とにかく早すぎる。気づいたらもう期末の試験と課題に追われているなんて。7月、何をしてたかなと思い出そうとすると、何も思いつかなかったから、手帳を見てみた。 現在自称アナログ派の私はかつて、日記を始めてはすぐにやめ、手帳を買ってもらっても続かず、可愛いお小遣い帳をプレゼントにもらっても、一週間後にはもうインテリア化するという、生粋の飽き性であった(現在進行形)。 大学生になった今では、手帳がないと何も思い出せないし、出納帳のようなものも紙でつけている。 考えると自分

          7月ももう終わり

          JPN→JPNの翻訳

          椎名林檎の歌詞を卒論の題材にしようかと考えたことがある。 彼女の詞は日本語がほとんどだが、彼女なりの強いメッセージや皮肉、遊び心が表面ではなく奥にまっくろくろすけのように大量に隠れているため、 彼女の日本語を自分の日本語に翻訳する必要がある。 「神様、仏様」という曲があるが、この曲の英題は"God nor Budda"である。つまり、神様も仏様も「いない」という意味。 神様、仏様という単語が何度も出てくる若干思想の強めの歌詞なのに、 実はどちらの存在も信じていないという

          JPN→JPNの翻訳

          弱り目に祟り目

          新学期が始まってからずっと、比較的北海道は暖かく、私は例の如く花粉症に悩まされていた。 高校卒業するまで、花粉症だという自覚は一切なく、目の痒みや鼻づまりなどにも苦しめられていなかったような。 加齢に伴って体質は変わると聞くが、怠惰な今とは比べ物にならないハードな学生生活を過ごしていた当時は、花粉症なんかに振り回されている場合でもなかったように思う。  市販の薬が効かず、家の中にいる日でも症状がひどいため、花粉症ではないのかもと思い耳鼻科へ行った。 その旨を先生に伝え

          弱り目に祟り目