水引「まんまる市松模様」の作り方
解説
3月号のむすび百科事典MUSUPEDIAは、水引ライナーlab内やInstagramでお問い合わせの多かったまんまる市松模様のヘアゴムのつくり方をご紹介します。
叶結びのように井桁に組まれた市松模様を球体に仕立てています。近年ハンドメイド市場でも注目されているモチーフです。水引素材の風合いを活かして色のバリエーションも楽しめます。
市松模様
2020年頃から「鬼◯の・・・」で大人気になりましたね。市松模様は、古墳時代の埴輪の服装や法隆寺・正倉院の染織品にも見られ、古代より織模様として存在し、公家の有職故実では石畳・霰(あられ)などと称されていたそうです。そのため、家紋や名物裂など江戸時代以前から存在するものは石畳文様と呼ばれていたそうです。
江戸時代中期に、「佐野川市松」という歌舞伎役者が舞台でこの模様の袴(はかま)を着ていたところ、当時の女性の間で大流行し、それ以来市松模様と呼ばれるのが一般的になったそうです。
(今で言うなら、「炭◯郎模様」⁈)
この柄は上下左右途切れることなく続いて行くことから、繁栄の意味が込められ、子孫繁栄や事業拡大、運気上昇など縁起の良い模様として沢山の人に好まれています。ルイ・ヴィトンのダミエのモチーフはこの市松模様からきています。また東京五輪のエンブレムも市松模様がモチーフになりました。外国にも市松模様にあたる柄があり、チェッカーフラッグ柄やチェスボード柄がそれにあたります。
石畳編み
クラフトバンドで紹介されている基本の結び。カゴバックなどが作られています。
今回この編み方を球体にしたものを水引の素材で作ります。
水引テープ
水引は、1本の長さが3尺(約90cm)、幅は太くても1mm位です。本来水引で作品を作る場合1本1本を接着せずに何本も並べて幅を持たせます。そこで生まれる美しい曲線は接着していないから出せる技ですが、今回は水引テープを使用します。
水引テープは、(水引バンドとも呼ばれています)水引紐を並べて接着してバンド状にしたものです。市場でも水引テープとして売られていますが色や素材が限られています。
お手持ちの水引で簡単に作れますので今回は水引テープも作ってみてください!
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