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ウクライナを支援する寄付つき商品の販売を始めます

本日、2022年5月9日より、ウクライナを支援する寄付つき商品の販売をします。販売するのは、ウクライナの国花でもある「ひまわり」をモチーフとした刺し子を施したハンカチとマスクです。どちらも販売金額のうち、1,000円がテラ・ルネッサンスが行うウクライナ危機緊急支援の活動費にあてられます。

オンラインショップ(https://store.sashiko.jp/)にて予約受付中・5月中旬より順次発送いたします。


ウクライナ危機について

ウクライナでは、2022年2月24日に始まったロシアによる軍事侵攻により、避難生活を余儀なくされる方が多数発生しています。

2022年5月現在、国外に避難する難民の数は500万人を超え、ウクライナ国内で避難生活を送る国内避難民の数は710万人以上に上っています。

そして、その9割は女性、子ども、そして高齢者です。

戦争の長期化により、避難民の数はますます増加するだけでなく、避難生活も長期化することが予想され、こうした人々を対象とする緊急人道支援、また中長期的な視点に立った支援が求められています。


ウクライナ危機における支援活動  「取り残された人」への支援を届ける

こうした状況を受けて、大槌刺し子の運営母体「認定NPO法人テラ・ルネッサンス」では、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まった約1ヶ月後の3月17日より、ウクライナの隣国ハンガリーに先遣隊として職員2名を派遣し、難民の方々の状況とニーズ調査、支援活動を行いました。

先遣隊として、普段は大槌刺し子に携わる吉田も参加
小さな教会に身を寄せる少数民族の家族に食料や日用品などの物資を届けました

状況とニーズ調査を行なった結果、以下のことがわかりました。

○特に経済面において、難民の方々の中にも多様性があること。
○難民の多くは、西ヨーロッパを目指して移動していること。(ハンガリーは経由地点に過ぎない)
○ブダペストに滞在する人々も一定数いること。
○ハンガリーに入国しても行く宛のない人々はウクライナとの国境付近に残っていること。
○国内避難民としてウクライナ国内に残る人々もいること。

そこで、テラ・ルネッサンスでは、この調査結果をもとに「取り残された人は誰か」ということに焦点をあてて、支援を実施しています。

1.ヘルプセンターへの食料、日用品の支給

Záhony駅のヘルプセンターに食料と日用品を提供しました

ウクライナとハンガリーの国境沿いにあるヘルプセンターにはウクライナから毎日、国境を超えて難民の方々が到着します。ここは、難民の人たちにとっては、第三国における最初の通過点となり、難民登録、温かい食事の提供、宿泊・休憩、診療などが行われています。

こうしたヘルプセンターで物資ニーズの聞き取り調査を行い、食料や日用品の提供を行いました。

2.ハンガリー国内、国境地域の村に残る人々の生活支援

ハンガリーの地元のパン屋さんが難民のためにパンを提供してくれています
難民としてハンガリーで非難する子どもたちにウクライナの絵本、楽器、テレビ、自転車、遊具などを届けました

難民の大多数がブダペストや西ヨーロッパを目指すなか、行くあてがなくハンガリーとウクライナの国境地域の村に残る人たちもいます。このような人の多くは、経済的にも困難を抱え、都市に行っても身寄りがなかったり、職を得られる保証がない、ウクライナの近くにいたい、という理由から村に残っています。

こうした人たちには、地域の住民たちが善意で宿泊場所や食事の提供を行っていますが、このように難民を支えるホストコミュニティーへの支援が不足しています。

テラ・ルネッサンスでは、週1回のペースでヒアリングを行い、生活支援をし実施しています。また、避難する子どもたちの教育や心理社会支援として、ウクライナ語の絵本、楽器、テレビ、自転車なども提供しました。

3.ウクライナ西部ザカルパッチャ州に残る人々への生活支援

スロバキアとウクライナの国境にある避難所に洗濯機と冷蔵庫を提供しました

ハンガリーと国境を接するウクライナ西部ザカルパッチャ州には、ウクライナ中東部から戦禍を逃れた多くの避難民が流入しています。現在、40万近くの人々がこの地域に避難していますが、こうした人々は国外に逃れることに不安があったり、国境を超えるための書類がない、などの理由からウクライナ国内に残っています。しかし、この地域は同じウクライナ国内でも戦闘行為が行われていないために、メディアや援助機関からの関心も低く、「取り残された地域」となっています。

テラ・ルネッサンスは、こうした地域に避難する人々やホストコミュニティを支援するため食料配布や、冷蔵庫、冷凍庫などの提供、食料配布のための車両購入費用の資金援助など、支援体制を整えるための支援を行っています。


私たちに何ができるのか ウクライナに想いを寄せて

一方、日本でも連日のようにウクライナ危機に関する報道がされています。避難民の数がどんどん増えているなか、避難生活を送るウクライナの人々の姿が、東日本大震災後、避難所で身を寄せ合った日々と重なり、大槌刺し子でも自分たちに何かできることはないか、と考えました。

そこで、売り上げの一部を、避難生活を送る女性や子どもたちへの支援など、テラ・ルネッサンスが行うウクライナ支援活動にあてる「寄付つき商品」の製作を決めました。

販売するのは、ウクライナの国花でもある「ひまわり」をモチーフとした刺し子を施したハンカチとマスクです。いずれも商品価格2,000円で販売し、そのうち1,000円が、ウクライナでの支援活動に使われます。

刺し子は、もともと衣服の修繕や保温に加えて、家族の安全、豊穣祈願などの祈りを込めた手仕事として、受け継がれてきました。

東日本大震災を経験し、避難生活の苦労を知る大槌刺し子の刺し子さんが、「ウクライナの人々が一日も早く平穏な日を取り戻せるように」との祈りを込めて、「ひまわり」モチーフの刺し子をひと針ひと針施しています。

ハンカチとマスクの素材には、無漂白の晒しを使用しています。吸水性と速乾性があり、肌にも優しいことが特徴です。

商品購入時の特典として、ウクライナの子どもたちが描いたひまわりの絵をモチーフにしたポストカードもお届けします。購入いただいた方には、ウクライナの人々に想いを寄せていただくことを願っています。

※いずれか1枚


商品の概要

【ウクライナ支援】刺し子のひまわりハンカチ

■商品名:【ウクライナ支援】刺し子のひまわりハンカチ
■素材:綿
■サイズ:H20×W20cm
■販売価格:2,000円(税込)
■寄付金額:1,000円

ハンカチの縁を彩る赤と青のステッチは、テラ・ルネッサンスが支援活動を行ってきたコンゴ民主共和国の国旗をイメージしています。コンゴ民主共和国では1998年から続く紛争によって、第二次世界大戦以降最大といわれる犠牲者を出しています。

テラ・ルネッサンスは、2006年よりコンゴ民主共和国への支援を実施しています。コンゴ紛争では、現在も600万人以上が避難生活を強いられているにもかかわらず、世界から注目されず、「忘れられた紛争」と呼ばれています。

私たちは、このステッチを施すことで、「コンゴも忘れないで」というメッセージを込めました。

■商品名:【ウクライナ支援】刺し子のひまわりマスク
■素材:綿
■サイズ:H15×W24cm・耳かけ15cm
■販売価格:2,000円(税込)
■寄付金額:1,000円

生活の必需品でもあるハンカチとマスク。「ウクライナの人々のために何かしたい」そんな方におすすめの商品です。ぜひ、この機会に買い物を通じて、ウクライナ避難民の支援にご協力をお願い申し上げます。

大槌刺し子オンラインショップ





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