結婚できない中年サラリーマンは何故か天使見習いだった__1_

結婚できない中年サラリーマンは何故か天使見習いだった(プロローグ)

これは夢から発想を得た物語

残念なお知らせ。作者関西弁を知らないので関西弁が適当です。

キャスト:
天使見習いは何故か今田耕司風
天使教官は多分遠藤憲一風
悪魔見習いは恐らく清水富美加風
悪魔教官は吉田羊風?

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天使見習い「なあ、もうオレ。天使でええやんか?」

天使教官「お前が早く天使資格取らねえから、見ろ。俺までこんな歳になっちまったじゃねえか」

天使見習い「あんたがくれりゃええんちゃうの?」

天使教官「あげて終わりにしたいのも山々だけど上でカミさんが見てんだよ。辞めれるわけあるか」

天使見習い「神様~。どうかお願いしますぅ~~」

稲光が天空を駆け巡った。

天使教官「ほら見ろ。怒ってる」

天使見習い「めっちゃ怒っとるやん。なんでや~」

天使教官「おい。もう遅刻するから仕事行け」

天使見習い「はいはい。そ~ですか~。行ってきますがな。あ~憂うつや~」


天使見習いの人間の名前は今田洋司(いまだようじ)。

彼は毎日人間の暮らしに励んでいる。

そして彼は結婚できない中年サラリーマンになった。

天使見習い「幸せって何やったんかなあ」

彼が天使になれる条件、それは幸せを掴むこと。


悪魔見習い「ねえねえ。あの人なんてどう?見るからに不幸そぉ~」

悪魔教官「あんたね。不幸そうな人を探すのは得意だけど、不幸を掴むことがあなたの仕事だからね。分かってるの?」

悪魔見習い「分かってる。分かってるって」

そう言いながら、街の中を不幸にする人間を物色するように、人の顔を覗き見る。

悪魔見習いの笑顔を、街ゆく人に振りまきながら。

悪魔見習い「君!どうしてそんな不幸な顔してるの?」

不幸そうな男A「ほっとけ!お前に関係ねえだろ!」

悪魔見習い「そうでもないんだな~。そうだ。私に千円頂戴!」

不幸そうな男A「はあ?なんでお前にお金上げなきゃいけねえんだよ!」

悪魔見習い「そりゃ、私がハッピーになれるからに決まってるじゃ~ん♪(^_-)-☆」

不幸そうな男A「なんだよ。その理由。ま、まあやってもいいけどよ。なんか俺に得なことでもある?」

悪魔見習い「あなたは私の虜になりまあ~す♪」

不幸そうな男は苦笑いしながら、財布から千円を抜き取り、無造作に悪魔見習いに渡した。

不幸そうな男A「もってけ!ドロボー!」

悪魔見習い「やったー!ねえねえ。これであなたはもっと不幸になったでしょ?」

不幸そうな男A「ああ、今、世界一不幸だよ。でも、あんたのお陰で少し元気になれた気がする。ありがとう」

悪魔見習い「え~~。なんでそうなるのよ~。じゃ、お金いらない。返すよ。もう。プンプン」

悪魔教官「あんたね。不幸な人間を少し幸せにしてんじゃないよ。それじゃ悪魔失格だろ」

悪魔見習い「もう。なんでこうなるのよ~」


悪魔見習いの人間の名前は清水史子(しみずふみこ)。


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つづく?

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