結婚できない中年サラリーマンは何故か天使見習いだった(プロローグ)
これは夢から発想を得た物語
残念なお知らせ。作者関西弁を知らないので関西弁が適当です。
キャスト:
天使見習いは何故か今田耕司風
天使教官は多分遠藤憲一風
悪魔見習いは恐らく清水富美加風
悪魔教官は吉田羊風?
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天使見習い「なあ、もうオレ。天使でええやんか?」
天使教官「お前が早く天使資格取らねえから、見ろ。俺までこんな歳になっちまったじゃねえか」
天使見習い「あんたがくれりゃええんちゃうの?」
天使教官「あげて終わりにしたいのも山々だけど上でカミさんが見てんだよ。辞めれるわけあるか」
天使見習い「神様~。どうかお願いしますぅ~~」
稲光が天空を駆け巡った。
天使教官「ほら見ろ。怒ってる」
天使見習い「めっちゃ怒っとるやん。なんでや~」
天使教官「おい。もう遅刻するから仕事行け」
天使見習い「はいはい。そ~ですか~。行ってきますがな。あ~憂うつや~」
天使見習いの人間の名前は今田洋司(いまだようじ)。
彼は毎日人間の暮らしに励んでいる。
そして彼は結婚できない中年サラリーマンになった。
天使見習い「幸せって何やったんかなあ」
彼が天使になれる条件、それは幸せを掴むこと。
悪魔見習い「ねえねえ。あの人なんてどう?見るからに不幸そぉ~」
悪魔教官「あんたね。不幸そうな人を探すのは得意だけど、不幸を掴むことがあなたの仕事だからね。分かってるの?」
悪魔見習い「分かってる。分かってるって」
そう言いながら、街の中を不幸にする人間を物色するように、人の顔を覗き見る。
悪魔見習いの笑顔を、街ゆく人に振りまきながら。
悪魔見習い「君!どうしてそんな不幸な顔してるの?」
不幸そうな男A「ほっとけ!お前に関係ねえだろ!」
悪魔見習い「そうでもないんだな~。そうだ。私に千円頂戴!」
不幸そうな男A「はあ?なんでお前にお金上げなきゃいけねえんだよ!」
悪魔見習い「そりゃ、私がハッピーになれるからに決まってるじゃ~ん♪(^_-)-☆」
不幸そうな男A「なんだよ。その理由。ま、まあやってもいいけどよ。なんか俺に得なことでもある?」
悪魔見習い「あなたは私の虜になりまあ~す♪」
不幸そうな男は苦笑いしながら、財布から千円を抜き取り、無造作に悪魔見習いに渡した。
不幸そうな男A「もってけ!ドロボー!」
悪魔見習い「やったー!ねえねえ。これであなたはもっと不幸になったでしょ?」
不幸そうな男A「ああ、今、世界一不幸だよ。でも、あんたのお陰で少し元気になれた気がする。ありがとう」
悪魔見習い「え~~。なんでそうなるのよ~。じゃ、お金いらない。返すよ。もう。プンプン」
悪魔教官「あんたね。不幸な人間を少し幸せにしてんじゃないよ。それじゃ悪魔失格だろ」
悪魔見習い「もう。なんでこうなるのよ~」
悪魔見習いの人間の名前は清水史子(しみずふみこ)。
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つづく?
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