「もうダメだと思ってからがスタートです」と言える環境と、言えない環境
イッテQ!のテレビを見ていました。
そこで、イモトさんがロッククライミングして登頂に成功した後に言ったセリフがあります。
「もうダメだと思ってからがスタートです。みんなもやればきっと出来るよ」みたいなことです。
これには前段がありました。
VTRで言い訳しているジャニーズの男の人が、失敗が怖いからイモトさんに任せますというのです。そこで任されたイモトさんがチャレンジして、諦めずに登頂したという感動物語となっているわけです。
メディアはヒーローを浮き彫りにします。
そして、このテレビを見て僕も私も頑張ろう。ダメだと思ってからがスタートだ。と意欲を燃やすかもしれません。
ちょっと、待ってください。
私から大事なお知らせがあります。
確かに登頂したイモトさんは凄いことを成し遂げて、素敵なメッセージを残してくれました。
登頂したイモトさんと一緒に登ったプロのロッククライマー二人が、「途中でやめろって言っているのに諦めずに良く頑張ったよ」と言っています。
そう、この登頂には協力してくれたスタッフがいます。
もし、この二人のどちらかが登っている途中で、体調を悪くし、ミスをしていたとしたら、結果はどうだったでしょうか?
それでも、イモトさんは一人で登頂できたでしょうか?
イモトさんは確かに頑張りました。おんぶしてと、スタッフに自分が楽をするためのワガママも言わずに、自分がやるべきことをやっています。
通常プロのロッククライマーが登頂にかかる時間を大幅にオーバーしてやり遂げました。
通常登頂するのに掛ける時間から大幅に時間がかかっているのです。
プロのロッククライマーが、降りるのを強制していたらどうでしょうか?
時間がかかりすぎて、コストが掛かっているからと周りのスタッフが登るのを諦めて降りろと強制したらどうでしょうか?
今ここから降りようとしなければ、サポートしない。勝手に登れと見捨てたらどうでしょうか?
それでもイモトさんは登頂に成功できたと思いますか?
失敗してもいいから、登ってみようなんて簡単なことは言いません。
ヘタをしたら死にますよ。
我々の登山は、ヘタをしたら死ぬかもしれない。生きるか死ぬかの人生です。
やれば出来る?サポーターも居ない環境で、やれば出来るはありえません。
何をやるにしても、あなたには最高の仲間が必要なのです。
仲間を見誤ってはいけません。
私みたいな甘えん坊の足にしがみついて離れないようなヒモ男にまとわりつかれると、あなたの登山は身軽には登れないでしょう。
共に足をついて、手を動かし、助けあう関係でなければならないのです。
諦めろと言う人間は、信用してはいけません。
自分の力で頑張れと丸投げする人間を、信用してはいけません。
あなたは一人では生きてはいけないのです。
あなたの人生に最高の仲間を!
もし、なにか物事を達成するために必要な仲間が居ないと感じたら、手を引くのも一つの手段です。
諦めることも人生には必要なのです。
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