大人とは
何でしょうか?
そう問われた時、年齢で答える人、性格で答える人、何かの物事を達成するミッションのクリアで答える人、様々だと思います。
では、「あなたは大人か?」と問われた時、「はい。大人です」と言い切れる自身は、今のところまだない。
40歳をとうに超えているのにだ。
自信を持って、私は大人だと言える人が羨ましい反面、妬ましい思いとともに、嘘だろっと反発してしまいたくもなる。それはまだ私に子供の部分があるからだろう。
このnoteは私が長年、思考実験を繰り返し繰り返し繰り返して来た過程で生まれている。
弱者の救済、教育の重要さ、苦手なものと戦う姿勢、バランスを保つためには、色んな思いがこの「大人とは」には包括されている。
「大人とは」を理解するにはまず「子供とは」を理解しなければならない。
なぜならそこに、境界線があるからだ。
大人と子供のバランスは中庸の概念で最も大事なことだ。
では、
子供とは
なんだろうか?
大人になりきれない子供が多いご時世で、日本の社会が子供化していると感じる事ばかりを目にする毎日で、ヘイトスピーカーになったつもりで、数多くの事例を上げることは出来るだろう。
以前こんな動画がありました。
トロッコ問題を子供に説いてもらう動画です。
電車のおもちゃを片手に、五体のおもちゃと一体のおもちゃを線路上に置いて、子供がどういう対応するのかを撮っていた動画です。
もちろん、子供は勢いよく五体のおもちゃを蹴散らした後、一体のおもちゃも蹴散らしていました。
とても激しい子供の遊びですが、この激しさこそが子供の特徴ではないでしょうか?
子供の感情には、常に夏と冬しかありません。そのあいだの中庸となる春や秋は存在していないかのようです。
季節の変わり目の激しさがそのまま嵐となって表現される感情こそが子供の特徴でしょう。
一昔前に、キレる若者が増えた的な話題がありましたが、このキレる状況がまさに夏と冬の間を行き来する嵐の状態と言えるのかもしれません。
嵐の前の静けさから、それは突然やって、台風一過を連れてきます。
行動の抑制については、こちらに詳しく書いてある(笑)
引用:行動の抑制は乳児期に萌芽がみられ、幼児期に著しく発達し、児童期から青年期まで緩やかに発達が続き、老年期にはその能力が低下することが知られている(中略)3歳から5歳頃に行動の抑制は著しく発達する。児童期以降は、成人と同じStroop課題やゴー・ノーゴー課題が用いられ、12歳から16歳頃までに緩やかに発達することが示されている。
引用:前頭前野はヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢であると考えられている。前頭前野は系統発生的にヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに,個体発生的には最も遅く成熟する脳部位である。一方老化に伴って最も早く機能低下が起こる部位の一つでもある。この脳部位はワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を担っている。また、高次な情動・動機づけ機能とそれに基づく意思決定過程も担っている。さらに社会的行動、葛藤の解決や報酬に基づく選択など、多様な機能に関係している。
これらのことを踏まえて
大人って
前頭前野の成長が鍵を握っていると言えるだろう。
ここに損傷でもある場合、大人らしい振る舞いが欠落してしまう。
先程の脳科学辞典でみる前頭前野について
引用:反応の抑制・切り替えと前頭前野
おいしいものが目の前にあれば飲んだり、食べたりしたくなるもの(短期的欲求)であるが、それは肥満や生活習慣病にもつながることから、健康を考え(長期的欲求)、飲んだり食べたりするのをがまんすることをセルフコントロール (self control)と呼ぶ。少しだけ働いて当面のわずかな収入を得る(短期的欲求)のではなく、将来の多くの収入(長期的目標)を目標に収入がほとんどない状態を耐える、ということが出来るのもセルフコントロール能力である。前頭前野はこのセルフコントロールにも重要な役割を果たしており、損傷患者は長期的利益より短期的利益を優先する傾向にある。ヒトの非侵襲的研究においては、セルフコントロールに関係して前頭前野の外側部の活性化が見られている。また、この部位を磁気刺激して活動を抑制すると、セルフコントロール行動が阻害されることも示されている。さらに、サルに課題を訓練してニューロン活動を記録した研究によると、外側部ニューロンがセルフコントロールを担う活動をすることが示されている。
大人はドーパミンによって支えられている?
引用:前頭前野とドーパミン
前頭前野の高次機能は神経伝達物質のドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリン、GABA(ガンマアミノ酪酸)などによって支えられている。これらの物質が欠乏すると、ヒトはワーキングメモリー課題の遂行、プラニング、意思決定や反応抑制の障害を示したり、情動障害を示したりする。
ドーパミンは大脳皮質の中では前頭葉に最も多く分布しており、前頭前野の働きに最も重要な役割を果たす神経伝達物質である。ドーパミンの働きの異常に関係した病気であるパーキンソン病や統合失調症の患者は,前頭前野機能に関係した課題で成績が悪くなる。サルの前頭前野にドーパミンの阻害剤を投与してドーパミンを枯渇させると,サルは前頭前野が関係する色々な課題が出来なくなる。一方ドーパミンは欠乏だけでなく,多すぎてもこうした課題に障害を起こす。前頭前野のドーパミン量と認知課題の成績の間には逆U字関係が認められており、前頭前野が効率的に働くためには,ドーパミン量がある「最適レベル」にある必要があると考えられている。強いストレスは前頭前野内のドーパミン濃度を上昇させる。一方、老化に伴って前頭前野内のドーパミン濃度は減少する。どちらの場合も認知機能は低下するが、濃度を適度に下げる,あるいは上げるような薬物を投与するとヒトでもサルでも前頭前野は効率的に働くようになる。またワーキングメモリー課題の成績が良くないヒトにドーパミンの働きを高める薬物を投与すると課題成績が良くなる一方、もともと成績のよいヒトにそうした薬物を投与すると課題成績が悪くなる、ということも見られる。
それらを踏まえると、大人って
我慢するということがある程度、上手に出来るということだ。
ただ、小利口に我慢だけしていれば、うつ病になってしまう。
大人たらしめようとする世間体が、強い我慢を強いることで生まれる弊害がそこにはある。
子供っぽく、大人らしく
最近は、個人主義的な好きな事をしよう。というダイバーシティな振る舞いが多い。
そこは子供っぽくても良いのだろう。
ただ、激しさだけを求めると、炎上騒ぎとなって自身も世間も傷つけてしまう。
そこで大人らしく振る舞わなければならなくなってくる。
子供っぽさは「ムードメーカー」や「悲観主義」的で、培われる部分はチャレンジ精神とチャレンジしてきた「歴史」だ。
大人らしく振る舞うと、そこには「文化」があり、新しいテクノロジーが生まれ、「活動家」が地域を設計し、「投資家」がそれを助けるだろう。
大人になるのではなく、大人たり得ようとする心構えが、大人を作っていくのではないでしょうか?
今までいくつものnoteを投稿してきましたが、性悪説はまさに「大人らしく」なるために大事な心構えのような気がします。
また、2:6:2で分割してみるとしたら
夏と冬がそれぞれ2で、春と秋で6になるのかもしれません。
夏と冬は、モノゴトを生み出すために大事な部分です。
ただ、春と秋はその生み出したモノゴトを育てるために大事な部分なのではないでしょうか?
子供を大人らしく育てるには時間がかかります。
辛抱強い時間が大人らしくいることには大切です。
「大人ってなっがいよ~」というCMがありますが、本当に長いなあ。
noteを初めて色んな事を書いてきた。
性善説と性悪説
地球を壊すのにもルールが必要だ
この世界が子供だけにならないように
ヒーロー理論2.0 = 大人らしく
私はずっと、このnoteで同じことを投稿し続けてきたのかもしれない。
私達の中に眠る「子供っぽさ」を「大人らしく」するのではなく「子供っぽさ」を「子供らしく」理解して、「大人っぽさ」を「大人らしく」伸ばす事を大事にする。それぞれをそれぞれに大事にして、理解する事がとても大事なのだろう。
怖いからと閉じ込めるのではなく(ディセンダント3)……子供をラプンツェルの塔に幽閉するのではなく(塔の上のラプンツェル)……怖いからと力を押さえつけようとするのではなく(アナと雪の女王)……
上手に付き合っていくことが大切なのでしょう。
トロッコ問題の解決方法は、コミュニケーションであり、それを手助けするテクノロジーは、ネットワークなのです。
ネットワークの成長は、脳科学でも特にニューロンの成長と同じ様に、コミュニケーションという外部刺激を神経伝達物質のドーパミンと同じ役割と考えるならば、私達の社会にはそれぞれ(ネットワークとコミュニケーション)がとても大事なことなのです。
それは、ここの場所(SNS)で生まれてくる設計図という遺伝子(クリエイターなあなた)なのかもしれません。
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