シュレーディンガーの子猫 ~余波:セクション6~
「みゃ~お」
「うわっ!びっくりした。なんでここにネコ?」
まだ小さいその子猫は、俺の足にまとわり付いて、スリスリしている。
仕事で溜まったストレスをチャットに吐き出していた。
たまたま繋がったクレーマー対応はどうせAIかなにかで人間じゃないのだろう。
「俺は自分の会社に不満があって、ひどいブラック企業だったから、飛び降り自殺しっちゃったんだけど、このメッセージは何処に繋がってるの?」
さあ、どんな回答が返ってくるかな?
「担当の高橋です。本日は私が対応させて頂きます」
AI