水色のガムみたいな騒音
約30年の間、今日は天皇の誕生日なので祝日、とされてきました。休みが無くなってちょっと調子狂うなあとか、思う人もいると思います。
僕は特に気にしたことが無かったので、あまりなにも変わらない一日を過ごしております。
思えば今年、元号が変わっていますが、特になにかあったかと言うと、特になにも無いという人が多いのではないでしょうか。
もちろん印刷業界の方々などは激動だったかもしれませんが、一般人にはなんの影響もありませんし、盛り上がるメディアは本当に暇つぶしのネタしか無いんだろうなと感心したものです。
「令和初!」とかもよく耳にしますが、5月1日にうんこした人はもれなく全員令和初うんこなわけですから、なんにも稀なことはありませんね。
一通り斜に構えた発言をしたところで、年の瀬ですから、年賀状の話をしたいと思います。
年賀状の歴史
人類社会には、古代から、年賀の習慣があったようです。
エジプトやメソポタミアなど、いわゆる四大文明にも、新年を祝う宗教的儀式の痕跡が多く見られます。人類の生産形態が狩猟採取から農耕牧畜に移ると、種まきや刈取りなどの時期を知るため「暦」が誕生します。それぞれの文化圏で、天体の運行などから、1年は約365日であることが発見され、その1サイクルの区切りとなる日が定められます。その日に、前年の収穫を神に感謝し、新しい年の豊穣を祈ることは、きわめて自然な流れだったのでしょう。
出典:年賀状博物館より引用
インターネットは非常に面白いもので、年賀状に対して博物館と称するほど研究している人までいるみたいです。
きっとこれ以上正確なソースは無いと思いますので、皆さん是非参考になさってください。
日本で最初の年賀状は「年賀の書状」と言い表されていて、"暦"が無ければ成り立たないと記述されています。
これは気づきませんでしたが全くその通りで、そもそも暦が存在しない限りは新年も元旦もありえないわけです。きっとこの著者は頭がいい人です。
ちなみに著者は「全国はがき印刷振興協会会長」であり「フタバ株式会社代表取締役」の小森俊郎さんという方です。
暦日が中国より伝わったのが6世紀頃だそうで、そこから正月と年賀という概念ができ、はじめての年賀状が7世紀頃なのではないか、と推測されています。
1300年程前の出来事と考えると、割と最近ですね。
そんな年賀状ですが、年々その文化がより文化的になり、流通量が減少していってるのではないかと予想できます。
それもインターネットのおかげでしょうが、年賀メールに始まり、年賀LINE、知りませんけど年賀DMとかありそうです。こういった簡便で汎用性の高いものは瞬く間に広まり、何かに置き換わる、というのが定番で、年賀状もその最たるもの、と言っても過言ではないかと思います。
実際に調べたりするほどの興味はないので割愛いたしますが、個人的な流通量は間違いなく減っています。むしろ送りませんし、何年も届いていません。
年賀状の流通量が減れば、当然郵便配達員の需要も減ります。同じく郵便物の仕分け人も減ります。少し前までは年末年始だけのアルバイトなんてのもあって、学生諸君はそこで小遣い稼ぎをしていたかと思いますが、そんなアルバイトの需要も少なくなっている気がします。
年賀はがきも、年賀状作成ソフトも、年賀状テンプレートも、年賀状の書き方マナー講座も、筆ペンも、「年賀状送るから住所教えて!」という会話も、需要はどんどん無くなっています。
これが時代の変遷なのか、悲しいことなのか。興味のない僕には元号が変わるくらいどうでもいいことです。
残したい人はどうぞ、今年も年賀状を送りましょう。
なぜだか書いて投稿せず閉じていたので、気づいたら日付越えてた。
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