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日本中の”予算がないデザイン”は「A4サイズの呪縛」に縛られているのかもしれない

※約600文字(所要時間1分以内)

「お せ ち 大 好 評 予 約 中 ! !」


この文章に見覚えがある人はきっと多いはず。コンビニ店内の壁にずらーっと貼られた、A4サイズ用紙一枚につき一文字で作られた特大バナーである。

近所にある壁面ガラス張りの公共施設でも、入り口のガラス扉から壁という壁のいたるところにA4サイズの手作りポスターや注意看板が貼ってある。

比較的最近に建てられた施設なのでもともとの建物のデザインは悪くないのだが、A4サイズのポスターで埋め尽くされていて、あまり見栄えは良くない。

(しかし、役に立つ情報や注意書きが目に入るので、見栄えは悪くとも結局のところ便利だという現実...)


自分でつくるのではなく、つくり方を広める


これだけ日本中に「A4サイズ」が浸透しているなら、A4サイズ用紙を使ったデザインアイデアを知っている人がそのノウハウを広くシェアすれば、全国のいたるところのデザインクオリティが上がるかもしれない。

「世の中のデザインをもっと良くしたい!」という想いで自分の手で優れたデザインのモノを作るよりも、「すでに世の中に多く普及しているものに対して誰でも実践できるデザイン的アイデアをシェアする」というアプローチの方がもしかしたら世の中にグッドデザインを増やすことが出来るかもしれない。


「折り紙」は誰でも簡単に手に入るから、「すごい折り方」を広めるような、そんなイメージ。

こんなことを考えてしまうくらい、世の中の「予算がないデザイン」はA4サイズで溢れかえっていると思ったのでした。

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