自立というが、あるいは
子供の成長の速度が速い。
5回ほど滑り台の階段を上ったが、1回目と5回目は足取りが全く違った。
一日が始まり、一日が終わるころには、何もかもが変化している。
子供が、急に人間のような雰囲気になるので驚く。
この間は抱っこしないで、独りで寝た。
「自立」という言葉があるが、自分から独りで寝る、ということの意味は何なのか?
抱っこを要求せずに、自分独りで寝ることは、眠りが我々と分離し始めるということなのか。
眠りというより、「寝入る」という運動が独立分離するのだろう。
独り立ちよりも、独り寝の方が重要かも。
一日を独りで締めくくる、ということは、寝ながら、独力で身体に対する頸の位置を決め、頸を弛めることが出来るようになる、ということだ。
これは親との相互運動ではなく、独りでの活元運動だ。
「立つ」ということは錐体路系での運動であり、「寝る」ということは錐体外路系での運動だ。
「寝入る」と「眠り」も運動の内実が違う。「起きる」と「立つ」も。
そして、これらの間には常に「夢」がある。
(2020年9月14日執筆)