クラシック音楽家の素顔⁈肖像画に見る vol.3
③ストラヴァンスキーの肖像画
この絵に描かれている音楽家はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882~1971)です。
ストラヴィンスキーは、ロシア出身で、20世紀を代表する作曲家です。三大バレエ「春の祭典」「ペトルーシュカ」「火の鳥」などの名曲を作り出しています。原子主義、新古典主義、セリー主義といった様々なジャンルで曲を作り、ロシア、フランス、スイス、そしてアメリカと、様々な国で活動を行いました。
この絵は1915年に、フランス人画家のジャック=エミール・ブランシュ(1861~1942)によって描かれた肖像画です。
ジャック=エミール・ブランシュは、オーブリー・ビアズリー(小説家)、ジェイムズ・ジョイス(小説家)、マルセル・プルースト(小説家)などの肖像画も描いています。
現在、この肖像画はパリ音楽博物館に所蔵されています。
ストラヴィンスキーの時には、カメラが発明されていたため、ストラヴィンスキーの写真は多く残されています。ぜひ調べてみてください。
私は写真と肖像画では違う役割があると思っています。
写真はそのままを、肖像画は人物のイメージを伝えるものだと思っています。そのため、片方だけでなく両方を観ることによって、人物への理解が深まるように私は思います。
場所は海辺、空は遠くに日差しが見えますが前面は曇天で覆われている、後ろにいるカラフルな色を身につけている人々。そのような中、1人だけ浜辺に立つストラヴァンスキー。視線を滑らせどこかを見つめています。
さり気ない動作を切り取ったような雰囲気がありますが、その立ち姿は服装も相まってモデルのようですね。
少し堅苦しいような表情からは独特の緊張感があり、彼にスポットをあてたくなります。
ストラヴィンスキーのカリスマ性が感じ取れる肖像画になっていると思います。
ストラヴィンスキーはあのココ・シャネルと恋愛関係になったことがあったようです。そういったエピソードを踏まえてこの肖像画を見ると、カリスマ性溢れるストラヴィンスキーを見ると、また彼の表情がかっこよく⁈見えてくる気がしています。
ここで紹介した肖像画以外にももちろん様々なクラシック音楽家の肖像画が現在も残っています。
🔎クラシック音楽家 肖像画 と調べて、見たことの無い肖像画から新しいクラシックと音楽家たちに出会ってみると、面白い。肖像画を見た後でこの作曲家はどんな人だったのだろうと本を読んだり、調べたり、作曲した作品に触れたり、また肖像画を見たりしてイメージする……このコラムを書くときに私はその楽しさに目覚めてしまいました✨
みなさんもよかったら、試してみてください!
肖像画を通して新しい音楽家とクラシックに出会って、お気に入りの曲が見つかったあとは、クラシックコンサートへ行ってみてはどうでしょうか?
お気に入りの曲が生演奏で聞けるかもしれないチャンスです。
さて、3回にわたり音楽家の肖像画を切り口にクラシック音楽家がどんな方だったのかなどお届けしてきましたが、いかがだったでしょうか。ついつい、担当者の主観が入ってしまったところも多々ありますが…ご容赦いただけますと幸いです!
♪お知らせ
おととき♪では、今年の12月と来年の1月にコンサートをします。
①
日程:2024/12/2(月)
時間:17:55〜ごろ出演
会場:小田急電鉄江ノ島線六会日大前駅東口ロータリー
六会イルミネーション2024というイベントに参加させていただき、クラシックコンサートを行います。
このイベントでは、イルミネーションの点灯式などが行われます。
12月の綺麗なイルミネーションと生演奏のクラシックはとてもロマンチックで素敵な雰囲気ですよ♫
②
日程:2025/1/25(土)
時間:16:30〜
会場:有隣堂ららぽーと湘南平塚店 STORY CAFE
こちらのコンサートでは有隣堂さんにあるカフェでロビーコンサートを行います。
カフェで食事や本を楽しみながら、クラシックを聞くことができますよ。
クラシック音楽家の肖像画に関する本を読みながら…なんて粋なこともできちゃいます。
ぜひクラシックをコンサートに聞きに来てくださいね!会場でお待ちしてます♪
最後まで読んでくださりありがとうございました!
また次のコラムでお会いしましょう!