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ハチ達から学ぶもの

どんどん寒くなってきましたね。
この秋から冬にかけての季節はとても気持ちよくて大好きな時期です。


草も虫も冬に向けて必死に準備しています

虫たちも冬に向けて必死に準備します。

今では田舎でもミツバチは殆ど見なくなりました。
それに代わって「あしながバチ」と「スズメバチ」がたくさんいらっしゃいます。

彼らは春から夏にかけて
家を作り、家族を増やし、休む暇なく働きます。

うちの周りには「あしながバチ」の家がたくさんできます。
ラッパのような形でどんどん大きく部屋を増やし大きくなります
大きくなるといってもこぶし大くらいかな。

夏生終わり位には一番大きくなり
30名ほどの大家族になります(笑)


あしながバチの御家族を観察する猫たち

春には一人でせっせと家作りをしていたのに
こんな大家族に成長して
なんだか嬉しくなります(笑)

そしてもう一方「スズメバチ」
こちらも同じく人間の住処の周りにたまに家を作ろうとします。

残念ながら、あしながより威力が強く
大きいのでこちらもびっくりしてりまうので・・・
「スズメバチ」が家作りし始めたら早い段階でつぶします。

初めの家の形は、本当に綺麗な”とっくり”です。
綺麗でつぶすのは心苦しいのですが・・・

つぶしたら、他の場所を求めて去っていってくれます。
もう少し離れたところでお願いね~と伝えます(笑)

以前もっと山奥の家に居た頃
2階の窓の外に”とっくり”が出没していました。
当時は何だ?と何も知らない私は放っておきました。

そしたら日々どんどん進化していくではないですか
そう、「スズメバチ」の家が窓ガラスにどんどん広がっていきました。

数か月かけてマンションみたいに部屋が増え
家族はたぶん1000匹を超えていたのではないかなと思います。

ガラス越しに彼らを見ていると愛着すら沸いてきました。

ずっと家作りをしている方々
ずっと子育てをしている方々
ずっと外に行って何か白い丸いものを運んでくる方々

そして私が関心したのが
暑い猛暑日が続いていた頃

ずっと出入口で羽をばたつかせて風を家の中に送っている方々が数名いらっしゃいました。
何日も何日もずっと昼間は出入口で

私にはできないな。。。(笑)
凄いですよね。

あと調べによると
外に飛んでいく方の中で一定数はサボっている層が居ると書かれています
でも本当にそうか?と私は思います。

延々に解明されることはないと思いますが
それも意味がある行動に違いないと彼らをみていると強く感じました。


右のサッシのところに小さめの「あしながバチ」家があります

そんな彼ら同士
やはり「スズメバチ」が最強なので
よく「あしながバチ」の家を攻撃して
あかちゃんを食べて、家も食べて去っていきます。

食べられている最中、「あしながバチ」は少し離れた場所に避難し静かに見ているだけです
たぶん攻撃しても一撃で終わるのを知っているかのようです。

間に合う時期であれば、再度家作りを違う場所で始めるのかな
攻撃にあった後の家のかけらはそのままになっています。

そうやって乗り越えて生きているのですね
復讐とか後悔とかしている暇は彼らには無いです。
毎日季節は進んでいくので。


ハチの家がたくさんあるデッキ

9月になる頃
彼らの建築は止まります。
家族の数も増えなくなってます。
そしてどんどん朝晩が寒くなってきます。

10月くらいになると、「あしながバチ」の家族は半分以下になってました。
昼でも家の周りでじっと体を寄せ合って何か時を待っている感じです。


ひとりひとり家族の誰かが出掛け、そして帰って来なくなります。
皆、何か意思があって飛び立ち、一生帰宅はしません。

私が見る限り、家の近くで死んでいる姿は見たことがありません。
きっとどこかで最期を迎えているのでしょう。

こないだ10月半ばあたりで、家のあった場所を見ると
”空き家” だけ残っていました。


「あしながバチ」も「スズメバチ」も選ばれし女王バチのみ越冬します。
秋の暖かい昼間は、
少し大きい体格のハチが何か探すように飛び回っています。

来年に向けて必死に雪国の冬を乗り越えようと頑張っています。

大きい女王バチがよく訪れる南デッキ


そんな姿に一生懸命さを感じてしまう私は
生ぬるい意識で、他人に依存しながら生きている証拠です。

彼らの姿を見ても普通に受け入れている動物たちを見習いながら
今日も秋を感じつつ、
自転車で出掛けようと思います。


いってきます。


朝晩の散歩はだいぶ寒くなってきた


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