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アニメ「スプリガン」について知ろうと思ったら、日本刀への知見が深まった話。

ポッドキャスト「吉田尚記のHUKABOLIX」の今回の放送はアニメ「スプリガン」がサムネ画像だった。私は世代ではないが興味はあったので、是非知りたいと思い再生した。そしたらほとんどが日本刀の話題だった。

本来はNETFLIXで今度始まる「スプリガン」の新作についての話題をメインにしなければならなかったのだろう。しかし、これがこの番組の面白いところで、取り扱う作品の内容に少しでも触れていればラジオ内での話題は結構自由なのだ。私はこの自由な感じと内容のマニアックさが好きでよくこのポッドキャストを聴く。

今回のキーワードは「ロストテクノロジー」。スプリガンでもこれがメインのキーワードである。そしてロストテクノロジーと関連させて吉田アナが今回のラジオで選んだ話題が「刀」であった。

まず、「ロストテクノロジー」とは現代の技術では再現できない、昔の技術のことを指す。戦艦大和の主砲などもこれにあたる。そして刀、つまり日本刀とロストテクノロジーがどういう関わりを持つかといえば、日本刀は古刀と新刀でわかれるそう。

新刀は江戸時代以降に作られた日本刀の製法で、これは現代でも再現可能だ。対して古刀とは平安時代から室町時代までに作られた刀を指すそうだ。
そして古刀は現代にその製法の文献が全く残っておらず、再現不可能だという。

よって現代でも古刀は骨董品として非常に価値が高い。しかし何故、平安鎌倉室町あたりの鍛冶職人は製法を残さなかったのだろうか?

この問いに対し、ゲストで来た刀屋さん人の回答と吉田アナの解説が面白かった。

刀屋さん曰く、「刀の製法というのは家宝に近い。紙や文献に残して他の職人に真似されると本家の職人の刀の価値が落ちる。よって刀の製法は文献などではなく、親方と弟子の手ずからで教えられていたそう。」

そして吉田アナ、「たしかに簡単に知れ渡ってしまっては困りますよね。各国の秘密の軍事技術みたいなものですね。」

なるほど確かにそうだ。刀の製法という一種のブランドを簡単に他人に知られるような状態で置いとく訳はない。名刀の製法とはその家の財産なのだ。

スプリガンのことについてはあまりわからなかったが、今回も非常に面白い放送であった。吉田尚記アナのことは、「辛坊治郎そこまで言うか」で辛坊さん不在の時の代役アナで知った。昼の、結構年配の方向けのラジオなのだが、アニメやガジェットモノなどの話題を取り扱い趣味全開で放送を務められていたのが印象に残っている。そこからちょくちょく吉田アナのラジオを聞くようになった。ちょくちょくなのは、吉田アナはラジオをやりすぎているので、全部聴くことができないからだ。

私も転職が決まるその時まで、禁酒して常に油断せず鯉口を切っておこう。



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