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怪しい短歌 チ 10首

木の上で釣瓶落としが眠ってる今度あいつとここを歩こう

黒坊主水平線に日は登り彼方から吹く一陣の風

すいすいと水上を行く水すまし油すましは飽きず眺める

桃よりも痛みやすくて紫に変色してく君の左手 

水槽に沈む河童の目は濁りタニシは皿の苔を這いずる

これはこの泣けど喚けど誰も来ず寒く孤独な鏡の世界

夜明け前道路を走る音がするいつまでもする今もしている

道端の空き缶の口に睨まれて荷物が急に肩に食い込む

人のいない部屋の暗がりでまだ足りず体育座りでまぶたを閉じる

悪魔には招かれました天使には送迎をしてもらってました


xにポストしたものなど

2025年10月頃まで、毎週月曜21:00頃に1首、自作の怪しい短歌をポストの予約をしてあります。

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音郷
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