怪しい短歌 ハ 10首
お化けっているの?と強くつなぐ手にこもる期待と不安と疑問
お姫様ナイフをどうぞ王子様フォークをどうぞよくお似合いで
そのままであぁ倒れずに気をつけて落とさないでねさぁ撮りますよ
カラカラと助走をつけて舞い上がれ枯れ葉みたいに乾いた心
遠くから疲れたでしょう招かれた廊下の奥の暗い水槽
君はもう大人になって泣きもせず私についていきたいという
振り払う男雛の視線去り際に背中に刺さる気配の強さ
安らぎを求めて体を酷使するエラーコードの見つからぬまま
冬の日の差し込む窓辺に1人分多めに入れたホットのミルク
病院の帰り道日は穏やかでカマイタチの刃も柔らかだった
2025年7月頃まで、毎週月曜21:00頃に1首、自作の怪しい短歌をポストの予約をしてあります。
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