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怪しい短歌 ヌ 10首

北風か精霊風か風車(カザグルマ)高くかかげてさらに踊らん

八百人八岐大蛇(ヤマタノオロチ)は丸呑みしまだ足りないとビルを覗いた

紅葉狩り鬼女の背中を見送りて葉摘む先から痛み伝わる

棺桶(カンオケ)に冷たい雨の降る式に混じりたる其は心残りか

ごらんなさい川底のあれ水草じゃないのがわかる?そう人毛よ

帰宅してすぐのあなたの手に触れた冷たい髪の持ち主は誰?

路地裏に沼を見つけて珍しく残したいのに写真に写らず

言いおせて何かあるらん輝ける千の日向に千の影あり

カラカラと助走をつけて舞い上がれ枯れ葉みたいに乾いた心

そっちにもおばけや妖怪はいますか?夏が瞬きデネブが光る


Xには2025年10月頃まで、毎週月曜21:00頃に1首、自作の怪しい短歌をポストの予約をしてあります。

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音郷
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