読者を裏切り続ける『作りたい女と食べたい女』に #さよならつくたべ と別れを告げよう
2024年3月29日、第49話が公開されました。以前より批判と失望の声が繰り返し上がっていた『作りたい女と食べたい女』(以下、『つくたべ』)の問題点は改善されるどころか深みにハマる一方です。特に5巻以降が顕著です。
後期『つくたべ』の問題点
・改善されない絵の劣化
よく見ると4巻のあたりから既にその兆候はありましたが、第5巻収録分からは絵の劣化があまりにひどいです。
・体調不良説を自ら吹き飛ばす政治活動
3つめのフラッグを抱えているキャラクターは過去作のメインキャラクターです。詳しくは以下。
・仮想レズビアンを盾に女叩き
私は34話の時に「これはメインキャラクター側の忖度要求だ」と意見しました。多くの読者が「どうしたらよかったんだろうとかこっちが聞きたい」と考えるのも当然でしょう。
それから何かしら進歩があったかといえば、進歩どころか問題はますます後退を極め、一切の正解例を示さないまま「理解が足らない愚かしい女ども!」という話を持ってきてマジョリティ叩きに熱心な有り様です。
「これまでに同性愛者のクローゼット・カミングアウトを描いた作品なんて無かったじゃないか」なんてことはもちろんありません。社会人を描いたフィクション百合漫画においてポジティブに描く先行作品も既に存在しています。なーんにも正解を出さずにひたすら非当事者攻撃に走っているフィクション作品は『つくたべ』ぐらいです。(…と、考えましたが、探せばもっとあるかもしれないので、見つけたらどこかに書いておきます。)
・そもそも同じネタの話が短期間に4回
家具ネタの回も既に2回やっており、明らかに話のネタが無くなっているのでは…?
・「ほっこりタイム」という大ウソ
『つくたべ』自体がやたら攻撃的に見えるのですが、気の所為でしょうか…?
・露出が進行する雑すぎグルメ
当たり前のように買ってくる惣菜。料理好きの設定はどこへ…?(ついでに貧困設定もどっかへ行きました。)
擬音で絵の手抜きをごまかそうとしているのでは…?
・まとめ 「#さよならつくたべ」と唱えよう
以上のように、『つくたべ』は批判を受けて改善するどころか、ますます問題点が悪化する一方です。今こそ「#さよならつくたべ」と、引導を渡すべきではないでしょうか。
そもそも『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』は刊行中止にできたのに、何故『つくたべ』は連載中止にできないのか
KADOKAWAの『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』刊行中止騒動は記憶に新しいところです。この本の問題点は根拠とするデータが粗雑であり、そもそもド直球ヘイトであると言われています。
では何故、同じような問題点を抱えている『つくたべ』は今も連載を続けているのでしょうか?
繰り返し書いていますが、『つくたべ』が参考にしている解説サイトからすると、説教されるに値する表現が正しいことかのように描かれています。
会食恐怖症なんて後から解説コラムを載せましたが、それまでの誤りを一切認めない有り様であり、読者を危険にさらしています。
また、レズビアンを精神不安定ばかりに描くのは“サイコレズビアン”批判で言われている人物像そのものであり、『つくたべ』作者に強い差別心があるとしか言えません。
そもそも『つくたべ』は上記描写のように映画に対する女性同性愛者表象批判を把握しているはずです。にも関わらず『つくたべ』が不幸なレズビアン以外に興味がないのは作者による明確なレズビアン差別でしょう。
『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』と『つくたべ』の抱える問題はまったくの同レベルです。KADOKAWAは『つくたべ』連載中止という形で差別を許さない姿勢を示していただきたいと思います。