おとなり

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本サイト( http://t.co/ntf2u66MeF )よりも乱暴なことを書きます。だいたい百合についてです。書影画像は断りが無い限りは版元ドットコム( https://www.hanmoto.com/ )からです。Amazaonアソシエイトメンバー。

最近の記事

ずっと読んでた少女漫画雑誌が気づいたら業界1位になっていた件

 これ、要は、『なかよし』はあまりに発行部数が少ないがために、少しでもいつも以上に売れてしまうと品薄になってしまうということじゃ…。  そんなことを真っ先に思ってしまうほど、『なかよし』は発行部数を減らして久しいです。近くのお店に行くと最低限の数しか置いてないとかもはや当然です。  そういったわけで、久しぶりに少女漫画雑誌の発行部数を検索してみたのですが、なんとあれだけ長年トップだった『ちゃお』が陥落し、『りぼん』が「印刷証明付き部数」の1位になっていました。  別にこ

    • 提灯記事で不発扱いされた「つくたべドラマ」

       「つくたべドラマ」が「散発的に作られてはいたが、大きなヒット作は生まれていなかった」の内のひとつになっていて笑ってしまいました。  まあ、『作りたい女と食べたい女』なんて原作でもドラマでも「レズビアン展開とかいらねえ~~~~~」などと言われてた作品なんで、印象に残らないならそれはそうで結構であります。  とはいえ、「つくたべドラマ」が他作品と比べると不公平な部分はあるにはあって、民放ドラマが海外へ積極的に輸出しているのに対し、「つくたべドラマ」の権利を有するNHKはそこ

      • 『らんま1/2』のあかね“メシマズ”設定とジェンダー問題について

         今度リメイクアニメが始まるらしい『らんま1/2』ですが、現段階からして旧作よりも作画が良くないとか批判されてて、比較画像を見たら「まあそうやな」とか思ったこの頃です。  そんなわけで、手元にあった原作の第23巻を開いてみたのですが、久しぶりに読むと何だか意外なポイントを見つけました。  天道あかねの“メシマズ”設定なんて些細なことです。それよりも意外なのは早乙女乱馬の料理が妙に上手いことです。  検索すると「元々料理は上手くなかった」とか書いてあって、第6巻を見ると確

        • 「レズビアンと女湯」という、男性が作った「男の生きづらさ」による前提問答

           「レズビアンは女湯に入るとどうなるのか」というのは、何気に定期的に出てくる問答です。「やらしい目で見ることはありません」と言う当事者がいれば、まあ、言葉にしないだけでけしからんことを考えてる人も一部にはいるでしょう。  そもそも性的指向的に条件が合致するというだけで不特定多数相手の裸にいちいち興奮すること自体がわからんという女性は多いです。ネットで「デミセクシュアル」(大雑把にいうと、好きな相手にのみ性的欲求を持つセクシュアル)の話が出ると、「女性の多くはデミセクシュアル

        ずっと読んでた少女漫画雑誌が気づいたら業界1位になっていた件

          『作りたい女と食べたい女』の「アライになろう」とは何だったのか。『つくたべ』、謎の名誉セクマイ願望。

          (※「アライ」とは…性的マイノリティを支援する人の呼称。ただ単に、「親しいけどセクシャルマイノリティではない人」を指す時に使う場合もある。)  上記は『作りたい女と食べたい女』(以下、『つくたべ』)第3巻のあとがきページのお知らせページの1コマです。『つくたべ』に関する問題点は非常に多岐にわたり、語り尽くせない多さなのですが、そもそも『つくたべ』とは何だったのかのを総括するのに最も欠かせないのが「アライになろう」の一言です。  この「アライになろう」に関してはその問題点を

          『作りたい女と食べたい女』の「アライになろう」とは何だったのか。『つくたべ』、謎の名誉セクマイ願望。

          『作りたい女と食べたい女』にとって料理は「卑しい」のか

           歴史的悪書『作りたい女と食べたい女』(以下、『つくたべ』)と『しょうゆさしの食いしん本』には強い関係(というか、前者からの一方的な関連性)があるのですが、話が長くなってしまうので、また別の記事にて触れていきます。  とりあえず、上記のイラストで『しょうゆさしの食いしん本』の書影が使われているのは、基本的に日本の著作権法が特に認めていない形での無断転載です。  さて。『しょうゆさしの食いしん本』を読んで意外だったのが、著者は料理に失敗しているところも描いているところです。

          『作りたい女と食べたい女』にとって料理は「卑しい」のか

          『作りたい女と食べたい女』が対立煽りしたのは事実であり同性愛者嫌悪を助長する差別漫画でしかない

           我ながらしつこくてしつこくて仕方がありませんが、また『作りたい女と食べたい女』(以下、『つくたべ』)の話でございます。第52話にて連載が終了したっぽいので、『つくたべ』が最終的にどのような公害本であったかをまとめたいとは思うのですが、その問題点はあまりに広がりまくってしまったため、シンプルにまとめるのが難しいものとなっています。  問題点の1つに、上記のように同性愛者設定の女性キャラクターがマジョリティに対して過剰に強い敵視を露わにして、「同性愛者ってこんなにやばい人たち

          『作りたい女と食べたい女』が対立煽りしたのは事実であり同性愛者嫌悪を助長する差別漫画でしかない

          海外のスレミオチャリティーが迷惑行為である件

           上記のはファンアートブックの総収入を諸団体に寄付する企画みたいで、2024年3月ごろに、実際に収益をマイノリティ当事者団体へ寄付して企画完了となったようです。本記事では「Save the Date: A Sulemio Artbook」と呼んでいきます。  サイトの画像無断転載は普通に著作権侵害でアウトなのですが、そこは一旦置いておきましょう。  以下に書いておくことは、問題の特性上、明確な根拠を示せないこともあるのですが、とにかくオタクから見るとアウトなことだらけなの

          海外のスレミオチャリティーが迷惑行為である件

          英語圏の日本GL映画に対する不当な言いがかりに対し日本人は徹底的に侮蔑の目で眺めよう

          日本の女性同性愛映画、まずそんなに数がないんだが… 『「百合映画」完全ガイド』という、ガバガバ百合判定ラインをあえて提示している本で挙げられている映画を入れるのであれば日本でもそれなりに数がありますが、『「百合映画」完全ガイド』には『先生を流産させる会』や『貞子vs伽椰子』を百合映画として挙げているぐらいなのです。  それぐらい日本には女性同性愛の映画は製作されておりません。(『貞子vs伽椰子』を百合映画と呼ぶ人はそれなりにはいました。『先生を流産させる会』を『「百合映画

          英語圏の日本GL映画に対する不当な言いがかりに対し日本人は徹底的に侮蔑の目で眺めよう

          「マニアがうるさく、にわかに冷たいジャンルは衰退する」論がやっぱりよくわからない

           「誰でも最初はにわかなんだから、新参に対してマニアは黙っておくべきだ」と繰り返しされている話があって、私も昔はそれを信じていました。しかし、よくよく考えてみると、衰退したジャンルにはマニアしか残らないだけで、直接的な因果関係はないのではないのかとも思います。  以前、『鬼滅の刃』が盛り上がった時、作品ファンが「あの作品は鬼滅のパクリ!」とあちこちで唱えていてウザがられていたという話があったそうなのですが、実際には『鬼滅の刃』自体が既存作品をいくつも模していると言われている

          「マニアがうるさく、にわかに冷たいジャンルは衰退する」論がやっぱりよくわからない

          『今夜すきやきだよ』がどう考えてもアロマンティックじゃない件 ―『いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと』を読んで―

           わかりやすくするために極端な表現を用いますが、「セックス大好きなアセクシュアルの人」というのはアセクシュアルの正しい定義の範囲内だそうでして、『いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと』にしてもそのことには触れてあります。  しかし、『いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと』の解説というのは、パートナーとの性のあり方あたりが中心となっていて、やはり、まあ、いろいろと根底の前提が難しいんじゃないかなあと思いました。  この「AVEN」というの

          『今夜すきやきだよ』がどう考えてもアロマンティックじゃない件 ―『いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと』を読んで―

          今やドラマの主流は不倫!ドロドロ!…何故なのか

           なんか最近のドラマは不倫だのドロドロだのがやたら多いみたいですね。又聞きの話なんで、実際にはそうではないかもしれませんが。  そんなわけで実際のところはどうなのか私は知らないですし、その妥当性を調べるのもサボりつつ「今のドラマは不倫・ドロドロが多い」を事実と仮定し、その理由をてきとうに考えてみました。 何故量産される? 不倫・ドロドロドラマ1.原作が売れてるから  『セクシー田中さん』事件でもいろいろと言われて、それでいてまったく改善する気配のない原作問題です。人気漫

          今やドラマの主流は不倫!ドロドロ!…何故なのか

          現実のレズビアンに目を向けないGL作品『作りたい女と食べたい女』52話の「ネットの反応」

          第52話が更新されたが… 良い部分が本当に1つもない漫画『作りたい女と食べたい女』(以下、『つくたべ』)の52話が公開され、あわせて次回から不定期更新になることが発表されました。  前回の休載告知の時は「体調不良」という説明がされましたが、今回に至っては特に何もありません。  連載終盤期に絵の荒れがひどいことから「体調不良が続いているのでは」と想像する人もいたようですが、政治活動という消費するエネルギーが膨大なものに随分と熱心だったりしたので、もう「体調不良」は使えない

          現実のレズビアンに目を向けないGL作品『作りたい女と食べたい女』52話の「ネットの反応」

          「生きづらかったのはセクシュアリティの問題じゃない」<投稿漫画『わたしがラベルを剥がすとき』>

           ※読んでいない人向けの作品内容紹介はしないので、先に該当作品を読んでおいてください。無料で読めますし、ページ数も多くありません。  この『わたしがラベルを剥がすとき』はマンガMee新人賞に応募された作品です。  2023年5月に投稿された同名の作品は「エッセイ・ノンフィクション」となっているので、2024年5月投稿になるほうはあくまで創作ということなのだと思います。  この『わたしがラベルを剥がすとき』のラベル論は『13歳から知っておきたいLGBT+』でも提示されてい

          「生きづらかったのはセクシュアリティの問題じゃない」<投稿漫画『わたしがラベルを剥がすとき』>

          プログレス・プライド・フラッグについて調べた結果と、『作りたい女と食べたい女』のアンフェアな態度

           上記のように、『作りたい女と食べたい女』(以下、『つくたべ』)は「プログレス・プライド・フラッグ」を掲げるイラストを何度も描き下ろししています。  ついでに、別作品のキャラクターでも描いています。  「フラッグは複数あるぞ、どれなんだよ」という方のために、プログレス・プライド・フラッグを描いた画像を探してきました。この上のやつです。なんか複雑になってるこれです、これ。  プログレス・プライド・フラッグはいろいろ検索してもなかなか納得できる答えが見つからなかったので私も

          プログレス・プライド・フラッグについて調べた結果と、『作りたい女と食べたい女』のアンフェアな態度

          『みつどもえ』の長期休載

           2024年になって初めて『ロロッロ!』(桜井のりお)を読んだのですが、その時、私はビックリしました。どう見ても、女性が描いた『浦安鉄筋家族』(浜岡賢次)です。  この『浦安鉄筋家族』は、私は昔にちょろっと読んだだけなのですが、それでもあまりに『浦安鉄筋家族』を思い起こさせる内容で、これは影響を受けていないわけが絶対にありません。直接的なソースこそ見つかりませんでしたが、実際検索すると「感銘を受けた」みたいな話が当たり前のように出てきます。  で、この機会に検索してみたら

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