kaede

東京24/叙情的でリアリストなエッセイを書く。/entp

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マガジン

  • no_titles(取るに足らない)

    不定期執筆予定の日記のようなもの。

  • 卒制ログ日記

    絶賛進行中の卒業制作を制作のこれまでや私の内情などと織り交ぜた日記です。

最近の記事

ライフステージってなんなんだ

ライフステージってなんなんだ と思うことが増えた。年頃女子の悩みの一つでもある。地方出身者ともなるとSNSで簡単にふるさとの近況を知ることになるから都会に出てこようと結局地方コミュニティから脱却できずにいる。 SNSでも身内からも果てはこの大都会東京のカフェの一角でも「結婚」というライフステージの話で持ちきりなのが病的に思えて仕方がない。別に責任逃れをしたいとかそういう話ではなくて、妙齢で年頃な女子(段々使っていてむず痒くなってきた)の一悩みだと思ってもらえればいいのだけど…

    • 分析あってこその関係構築

      身体的、精神的に近いと逃げ出したくなる。 これは回避的傾向の強い愛着障害ないし、パーソナリティらしい。 近い、というのが現状ではなくて、徐々にだったりそんな予感があったりすると逃げたくなる。いや逃げがち。そんなふうに思っていた自分の愛着パーソナリティだけど、最近の彼とは実験的に一緒に住んでみている。 いや、こんなカッコよくまとめなくていいけど、成り行きで同じ部屋に帰って同じ部屋から仕事に向かう日々だ。 上京してきた当初、1K7畳は「なんて狭いんだ」と1人で住むからしょうがな

      • 言葉を尽くす日々

        消えゆく言葉をまとめた本について語りながら帰った。 秘密の合言葉のような、 そういったノスタルジーなものを愛おしく思える感性が嬉しくて。 立ち寄った書店で目を輝かせながら、 静かな店内の一角で少年のようにケラケラ笑う横顔が実年齢より一層幼く見えた。 言葉を尽くす日々です。 大切な時に大切なことが言えなかったらいつ後悔すればいいのか。 そんなことを考えるタイミングが巡ってきて、 衝動的に近いキッカケだったけど今を満足できているから、 やっぱり口に出して、言葉にして、 伝えた

        • さみだれ備忘録(時々プラシーボ)

          久しぶりに始まったアニメを見始めた。 「響け!ユーフォニアム」 吹奏楽をテーマにした高校生が主人公の話。 私が中学生の頃に放送していたものが9年の時を経て、この春からまた新しいシーズンが始まった。 初回放送、冒頭で流れた曲は「ディスコ・キッド」だった。かつての吹奏楽コンクールの課題曲で、14歳の私が夢中になって聞いていた曲の一つだった。 なんだろう、かつて打ち込んでいたものを再び思い起こされるとむず痒くなってしまって、その日はアニメを最後まで見ることができなかった。 そんな

        マガジン

        • no_titles(取るに足らない)
          17本
        • 卒制ログ日記
          13本

        記事

          青い煙

          昨日の今日だというのにまたこの日記を更新しようとしている。 気分の波が激しいのはいつものことだけど24歳になっても未だに凪いでいる自分のイメージは残念ながら湧かない。 学生の時、卒業制作が辛かったのは間違い無かったけど、あのキラキラした青春の日々が実は存在しませんでした。みたいなことにならないように「卒制ログ日記」を始めた。(それも制作の超後半だったけど) 惰性で始めたのにも関わらず、意外と読まれていることを知って、なまじ適当に書くことができなくなりつつあったここ最近。

          青い煙

          巡って、巡って、春。

          4月の初め、24歳の誕生日を迎えた。 年度末、新年度を迎えるこの時期にブッキングする自分の誕生日。 学生の時は出会う前に誕生日を迎えていることから周りに残念がられることが多かったが、年々お祝いの言葉をもらえることが増えてきた。 幾つになっても「おめでとう」の言葉には魔法性があると思う。 一年前の誕生日、入社式を迎え新社会人一年目をスタートした。 大学5年生などと揶揄されることもあったし、慣れない初めての一人暮らしや新環境への適応、持病もあって、この春も同じ場所で二年目をやる

          巡って、巡って、春。

          としおんな と うるうどし

          noteからの通知、「1月31日までに書けば連続記録更新!」みたいなのがやってきた1月中旬。 前回の記録日記を書いたのが12月の1日。 まる2ヶ月noteを書かずに居た。 本当は12月末か1月の頭に2023のまとめやら、新年の抱負やらを書いてやるか〜!くらいの気持ちだったのに、突然書く気が失せた。 12月は特にだけど、 人のnoteを猛烈に読み、noteに留まらず映画やエッセイや書き物を読んだりしてひたすらインプットをしていて、そんな時に自分のnoteに戻ってきて出てくる言

          としおんな と うるうどし

          師走を走る

          「走れ!って言っとけ!」 って言われたよ。 と帰ってきた弟。 小学生の時に所属していたサッカーチームのコーチがたまたま会った弟に私の近況を聞いたらしく、 「走れ!」と伝言を残して走り去ったらしい。 コロナ禍真っ只中の大学生の頃。 私がサッカーをやってたのは10歳~13歳の冬まで。 まあよくある話だけど 地方で、 女の身で、 とか色んなしがらみを無視して、 小学生の頃のノリで中学のサッカー部に入った 13歳の春。 入学式の代表挨拶で 「サッカー部に入りまーす」 なんて言っ

          師走を走る

          飼い慣らせない

          たのしみだったのに 全然楽しく思えなかった秋の夕暮れ 上野にモネを見に行った どうしてだろう 今の私にはモネの辛さばかりが 突き刺さって抜けないでいる 晴れた日のみなもをいつだって 愛せる心をもっておきたい みんながさ モネの絵を美しいと思えるのはなんで? どうして? 私には分からなかった 好きな絵を描く人のはずなのに 心象風景をそんな美しいものにしないで が いちばん近いことばかも なにも知らないのに 知ったふうになっちゃってる私が嫌なのかも いつだって吹き荒

          飼い慣らせない

          (それでも)まわる、まわる。

          一番好きと言っても過言では無いアーティストのレコードを貸してもらった。 『iri』 2016-2020の間に彼女から生まれた音楽は特に好きなものが多い。 出会ったのは私が大学に入ってすぐの頃だから2019ごろ?いや高3の終わりには聞いてたから2018だな。 でも車を持つようになった大学の1年の冬頃、あの頃が1番沢山聞いてた気がする。 あの年は雪が少なかったなとか、免許取りたての時期だったなとか。夜になると何も無いように見える山形の道をドライブ。真っ暗な中を運転しながらir

          (それでも)まわる、まわる。

          覚書(モンタージュ)

          舞台を見に行った。 ずっと行きたいと思っていたお店に急に行けた。 ずっと欲していた色の服を素材の服をみつけてしまった。 行った美容院で写真を撮ってもらった。 かわいいといわれることはせいぎだ。ぶきだ。 恋愛してる?の文字の雑誌。 そんな本質的なことを問うなら右上にひっそりさせるなよ。いや、そんなところにあるから引っかかったのか。小憎らしいね。 MRIの予約をした。 血液検査をした。 心電図を見た。 逃げてた医者に行った。 次から次へと治療方針が変わると不安でしょ? 見

          覚書(モンタージュ)

          ざらざらとした質感

          手に残るざらざらとした質感。 秋はそんな感じ。 夏のじめっとした空気が急にどこかへ行ってしまって、湿度の無い空気だけが取り残される、そんな感じ。 長い間公園でぼーっとしていると、着いていた手のざらついた質感がなんだか秋っぽいなと思ってしまった。物理的なザラつき、というより秋はなんとなくノイジーな感じだから総じて「ざらざらとした質感」がしっくりくる。 春夏秋冬とある中で、春と秋は似ているけど違うよね。という会話っていつしたんだっけな。 春は光が青っぽい、新緑の青ではなくて光そ

          ざらざらとした質感

          慮る

          ビールの美味しさに気がついてしまったこの夏。 暑さも消え去って一番好きなのに好かれない季節がもう来た。 響ちゃんと東京をふらふらした一年前の夏。 あれから既に一つ以上も季節が回ってしまったことに二人で驚いた。 あの時の私がどんなことを考えてどんな思いを持っていたのかなんてもう覚えていないくらいに。特筆することが億劫になるくらい遠い記憶になったことが寒さのせいで余計に苦しい。 味覚の豊かな季節にもなって、夏の人間臭い匂いが薄まってきて東京でも秋の匂いを感じられるようになり

          だれのだれとわたしと卒業式

          すごく満たされている。 大好きな人達に会えるだけでこんなに満たされるんだっけ?を改めて考えてしまう。 大学生活を、あの時間を、ちゃんと愛せていたんだろうなぁと振り返る。 バタバタで新生活やら卒業制作の後始末や引き継ぎで、まっったく卒業したという実感を感じられなかった今年の3月。 隣に居ると思っていた友人たちが居なかったことも、ヌルッと始まった新生活も、忙殺され過ぎていたこの日々も。 どこかで、ちゃんと、「もう終わってるんだよ」を自分の中で感じられないといつまでも私の亡霊は大

          だれのだれとわたしと卒業式

          気がついたら秋

          気がついたら秋だった。 前回、東京に来てまもなく三ヶ月だなぁという思いをつらつら書き殴っていたところからもう半年くらいたったのかぁという。体感速度と時間が一致していない。 早いと感じているのは老いている証らしい。 なるほど。小学生の頃の一年と今年の一年は速度が全然違うんだろうなと思うとすごく虚しい思いがよぎる。 そんなことは一旦おいて、季節はすでに秋になってしまった。 ベランダで何か育てようかなと思い、植物を見繕いに神宮外苑側まで来てみるとイチョウが若干色付いてきたし、ネッ

          気がついたら秋

          二元論の幸せ

          この真夏に雪を見た。 直前まで降っていた雨が小雨になり、質量の軽くなった水分が電車のライトに照らされているだけの話ではある。でもあのふわふわした独特な動きは雪だった。一気に雪の感触が思い出されて寂しくなった。 雪といえば2年前の冬にぶっ倒れた発作が久しぶりに出た。もうごめんだと思ってた辛さだったから回復し、次の冬は回避できるようになった私は過去の私とは違うから大丈夫だと思い込んでいたのが仇になった。 何が起きるのか予測できないしそれを楽しむ余裕すらないことにここ数日でようや

          二元論の幸せ