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生ドラム演奏の録音について

リモートセッションで、ドラム演奏をすることになった。課題曲の演奏もドラム単体の録画、録音も初めてだ。

ドラムセットは複数の楽器で出来ているので、本格的にやる場合は、マイクを何本も立てて、多チャンネル録音することになるが、ここではマイク1本でシンプルに良い音作りをしたい。

事前に考えたこと

普段耳で聴いて音作りして叩いている。そういう意味でも、生ドラム録音をマイク1本撮りするなら、ドラマーの頭の近くにマイクを設置できると良い、という話もうなずける。

しかし、撮影に利用したスタジオで物理的にそれは出来ないので、次の3つの方法で同時録音し、聴き比べることにした。

(1)スタジオで貸してくれたZOOM Q4でビデオ撮影
(2)スタジオ常設マイクで録音
(3)持参したICレコーダー(PCM)で録音

スマホはベース音源(クリックとして)用として使用するので、今回の録音機材の候補外。

実際に演奏を録音してみた

限られた時間の中で課題曲の練習と動画撮影をしなければならない。

スタジオ入りするものの、ビデオ設置の準備、録音方法の確認、クリック代わりの音源を聴きながら演奏する方法の模索など、あれやこれやしているうちに、残り時間が無い。

とりあえず、30分間の連続演奏で5テイク確保。

帰宅後、録音を聴き比べた。今回は、他の楽器演奏の音声データとミキシングするので、クセの無い音質バランスにしたかった。また、バスドラの音優先で(2)の録音データを選択した。

それぞれの自己評価は以下の通り。

(1)スタジオで貸してくれたZOOM Q4でビデオ撮影
利用したスタジオ(クラウドナイン横浜西口)では、Q4をスタジオ内で利用するために無料貸し出しをしてくれる。記録用のSDカードを持参すれば良い。また、マイクスタンドにセットできるため、好きな場所・角度で撮影が可能である。Q4はとても音が良いが、今回は撮影アングルをメインに設置場所を決めたので、シンバル音が強すぎる。また、バスドラ音は角度的に拾いにくかった。

(2)スタジオ常設マイクで録音
スタジオ内、ドラム席から見ると正面上部に設置してあるマイクである。今回は、スタジオ内では他の楽器の音もなく、ドラム単独演奏の音をダイレクトに拾ってくれる。こだわっていた、バストラもマイクまでの距離が良い角度で音を拾ってくれているようだ。

(3)持参したICレコーダー(PCM)で録音
音声メモ用のICレコーダーが自宅にあったのでバックアップとして持参していた。スタジオ内で場所を変えたりして実験してみたが、ピンとくることは無かった。

改めて音声データを確認してみる

音声データは耳を頼りに選んだものを編集担当メンバーに渡し、その後の編集作業が進んでいった。既に他の楽器演奏や歌とのミキシング作業は完了し、動画も完成しているが、今更ながら、準備した音声データの波形を比較してみよう。

(1)スタジオで貸してくれたZOOM Q4でビデオ撮影
波形を見ると明らかに振り切っており、そもそも、これは使えないデータであった。ビデオ機器の設置場所を工夫していれば違う結果もあったかもしれない。考えてみたら、撮影前に特別な音量チェックもできていなかった。

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(2)スタジオ常設マイクで録音
クリッピングもなく、ドラム特有の音量差が波形データにも表れている。録音デッキを借りる際に音量調整をしたのでその成果か。

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(3)持参したICレコーダー(PCM)で録音
(上の波形)ドラム左側棚に置いて録音
(下の波形)ドラム正面床から90㎝程度の棚に置いて録音
上の波形(左側)は、シンバルからの距離が近いためか、音割れが発生している。
下の波形(正面)は、音量差がかなりあるようだ。耳で確認した際に音質の硬さのようなものを感じたのはこのせいだったのか。

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最後に

今回のことがあって、急に気になったのが、YAMAHA EAD10、また、リモートセッションの機会があったり、「たたいてみた」などの動画を撮りたくなったら試してみようか。。。


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