少しだけ。本読む前に、少しだけ。
少しだけ。note書く前、少しだけ。
ほんの1分のつもりでも、目を閉じ枕にこの身を委ねると、あら不思議。時間は切り取られたみたいに過ぎていた。
このようにして間違った時間に寝落ちすると、知らない世界に辿り着く。
幼少期なら、おもちゃが箱から飛び出して、踊るチャチャチャのパレードも、大人になると踊るおもちゃもなければ、それらを入れる箱もない。
じゃあ、何を踊り出させればいいのだろう。
眠りに落ちたあとにたどり着いた、不思議な時間の落とし穴。腑の落ちなさに困惑しつつ、大人がチャチャチャと筆走らせた。
中途半端な時間に起きると、かつておもちゃに身を潜ませていた魑魅魍魎がその本性を現して、踊る姿が見えてくる。