「柿食へば」で一句。
さ、本日の焦点笑点は、福島県は会津からの中継でございます。高村光太郎の『智恵子抄』がよく知られるところでごぞいますけれども。
詩人、俳人とは切っても切れない間柄。そんな文化のかほり漂う福島の会津無料公開堂から、さっそく第1問目。
秋といえば正岡子規が詠んだ有名な俳句がございます。
柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺
ね。
法隆寺に立ち寄ったあと茶屋で一服、柿を食べていると寺の鐘が鳴り響き、秋の深さをしみじみと感じるなあと詠った句ですね。
で、今日は皆さんにこの「柿食へば」の部分を生かして一句、ひねり出していただきたいと思います。
どなたか。
はい、では小原庄助さん。
「柿食へば 金がなくなり 放蕩児」
ん?
うん。
まあ、そういう方ですからね。
って、それって直球ストレートじゃないですか。
それに柿買ったくらいじゃ身上は潰れません。
もっとひねって。
それはねじり鉢巻。
だめっ。
そんなんじゃなく。
もう。
では、はい、次の人。
※『大原庄助』おはらしょうすけ 民謡『会津磐梯山』の登場人物で、「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、それで身上(財産)潰した」と囃される。
現代なら自粛中のささやかな贅沢。毎日でなければ許してあげてもいい。