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行ってみたいと思いませんか?

 山には登らぬが5000メートル超級の孤峰を制すは快挙・爽快・愉快・痛快・拍手喝采ものなれど、5000人超と一気に倍増した昨夜の数字は急転直下、寝耳に水の毛骨悚然もうこつしょうぜん。苦節2年の忍の歳月、失われた日本経済のン十年のように、終わりなき延長戦に突入していってしまいそうで恐ろしい。
 
 蟄居ちっきょを支えた精神は、温暖化で崩れゆく氷河のように氷解し、溶け出した氷は洪水と遠縁で手を結び、どこぞの町や村を温暖化の名のもとに沈めていく。我が心を
道連れに沈めていく。
 
 今の世は末か幻か、暗く沈み込む重石に満ちている。

 ならいっそのこと、光の届かぬ沼の底でしばらく息を潜めていましょうか。暑さが喉元ならぬ頭上を過ぎ去ってしまうまで。
 
 狷介固陋けんかいころう。目を閉じ耳を塞ぎ、不要・無用な消費を慎み、もうしばらく夢の中で。

【夢の中へ。行ってみたいと思いませんか?】

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