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寡黙だけど饒舌なこと。
沈黙は金なりと言う。その教えから思い浮かぶ教示は、思慮深さがいかに価値があるかということ。もうひとつあって、それは見透かされる言い訳はしないこと、という訓示。口を開くべきでないときに軽薄な対処療法でその場を繕うと、付け焼き刃のナイフなんて高が知れている、ハリボテの刀を振り回したって足もとを掬われるのがオチ。思慮なき言動は愚の骨頂なのだ。
逆に、一過言のオーラを寡黙の中に放つ姿は、周囲に『ただものならぬ威圧』を与える。口を動かさざること山の如し。思慮の上に山念、思いを山と積み寡黙で臨めば、対峙する者の背中に緊張の糸を張らせうる。
過ぎたるお喋りは禁なり、沈黙は金の価値をもつ。
口を開かずとも相手に伝えうることがある。
目は口ほどにものを言う。目の使い道は開拓途上で、使い道の可能性ははかり知れない。ブルース・リーではないけれど「喋るな。目で語れ」なのだ。
だけど、使えるのは目だけだけじゃない。もういちど「口」に回帰するのも、意外性の抜刀という点で意味がある。もちろん沈黙は守る。セオリーにのっとって、死角からバッサリやる。ものを言わぬ口の有効活用。喋らず体現する口は、口ほどにものを言う目以上にものを言う。口の誤断活用。
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ほらね。