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ピアノを独学で始めたい人の初歩講座。


これまでピアノを弾いたことのない方のための演奏のための初歩講座です。 ピアノの鍵盤のどこがどの音なのか、最初に覚えなければなりません!、などというスパルタはありません。 
 ゆるく、なんとなく、図解で音を追っていけばばいいだけです。 読譜も語学みたいに、慣れていくことで自然に身についていく。 
 軽くあしらう程度のノリで読み進めてみてください。

1 はじめに

ピアノを弾きたいのに、楽譜が読めないことで演奏を諦めている人はたくさんいます。
電子ピアノが4万円代から手に入るようになった今、まずは楽器を前にしてみることです。 目の前にピアノがあれば、いきなり楽曲を演奏することができます。 ガイドにそって弾いていくことでね。
ぜひ試してみてください。 ページをスクロースした先には、初めてでもピアノが弾ける仕掛けがあります。

ピアノは、電子ピアノで充分です。
ピアノ選びの条件はたったひとつ。ピアノ・タッチであること。
弾けるようになった曲をアコースティック・ピアノで再現できるから。

※鍵盤のタッチが軽いキーボードではありません。

2 「ド」の音はどこにある?

ピアノには、基本になる「ド」の音があります。
下の☆印の鍵盤がそこ。

「ドレミファソラシド」の1セットをオクターブと言い、基本になる「ド」の音ということです。

基本のド

通常のピアノは、白い鍵盤(白鍵)と黒い鍵盤(黒鍵)をあわせて合計で88この鍵盤から構成されています。
その88鍵のちょうど真ん中あたりにある、黒い鍵盤がふたつ並んだ左下の白鍵が、基本となる「ド」の音です。

五線のピアノ譜で「ド」を確かめると・・・。

ドの音をピアノ譜で

これから始まる一連のレッスンで頻繁に登場する図解した鍵盤『鍵盤楽譜』を使えば、実は曲の演奏に楽譜を読む必要はまったくないのです。
今後、順を追って少しずつ鍵盤楽譜による楽曲を紹介していきますが、副産物として次第に楽譜が読めるようになっていくことを知っていただくための初歩講座でもあります。

繰り返しますが、額にしわ寄せてピアノ譜を覚える必要はまったくありません。ざっと眺めていただき、ふうん、程度に鼻を鳴らしていただければけっこう。
ピアノ譜で演奏するのはずっと先のことです。

話を戻します。
図解楽譜『鍵盤楽譜』で表している基本の「ド」の音(☆印)と、右側のピアノ譜で表した音符は同じ基本の「ド」の音です。
ピアノ譜には上の段と下の段があって、荒っぽく言ってしまえば、
・上の段は右手で演奏する音
・下の段は左手で演奏する音
になります。

もちろん例外はありますが、それは必要に応じて対応すればいいだけのこと。

これも参考までに載せたもので、読み飛ばしていただいてかまわない情報です。上段の左端についているかたつむりに似た記号が「ト音記号」で、下の段のものは「へ音記号」です。これは音部記号といい、音の高さを指定するためのものです。

ピアノにはこれらを始めとしたいくつもの約束事があって、演奏前に覚えなければならないものとして腫物のように扱われてきました。
残念なことにそのことがピアノを演奏するうえで大きな障壁となっていた。

ですが世界には演奏前の約束事などどこ吹く風で、自由気ままにピアノを独学で弾く強者がたくさんいます。
これを国民性ととるか、上意下達の組織に慣れた教育システムによる賜物と取るかは意見の分かれるところでしょうが、いずれにせよ大人になってからのピアノはプロを目指すでもなく、自分自身が楽しむピアノであっていいと思うのです。
ならば、音学ではなく、本来の音を楽しむ音楽であっていいと思う!
切に。

3 ドレミファソラシドを弾く

鍵盤楽譜によるレッスンでは、演奏する前に覚えなければならないややこしさはいっさいありません。

いきなり弾く。
それだけです。

ドレミファソラシド

下の図を見てください。
ピアノ譜の右側に鍵盤楽譜を配しています。いずれも「基本となるド」の音から「レミファソラシド」と続いています。
鍵盤楽譜の右側には「右1」「右2」と文字が書かれています。
 「右1」は、右手の親指で弾くことを表しています。「右2」は右の人差し指……「右5」が右手小指です。
これで「ドレミファソラシド」を弾いてみましょう。

右手でドレミファソラシド

鍵盤楽譜では、右手・左手、それぞれに指番号が割り振られています。

右手左手

 4 右手で和音を入れて演奏してみましょう

では右手で『かえるの合唱』を和音を入れて最初の4小節を弾いてみましょう。

かえるの歌右手4小節

はじめのうちは慣れない指使いにとまどってしまうものです。
ですが、1日5分ずつでかまわないので、同じパートを繰り返し弾いてみてください。
しばらくすると指の動きがスムーズになり、滑らかに弾けるようになります。

5 左手を添えて演奏してみましょう

ピアノ演奏の醍醐味といえば、両手で和音を入れての演奏といえるでしょう。
初歩の初歩でも、いきなり左手を添えての演奏は可能です。

挑戦してみましょう。

5小節

6 最後に

第1回目のレッスンはどうでしたか?

5小節目までは、小難しい話なしに演奏できたのではないでしょうか。

最後に、上記5小節目と6小節目のピアノ譜を載せておきます。

5・6小節

わずか数分のレッスンでも、6小節目の音符が読めているのではないでしょうか?

次回より、いきなり弾くピアノ曲をテーマに展開していきます(予定)。

お楽しみに!


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