お酒の旅人が運ぶ 新しい旅の始まり 丹波篠山旅路のブルワリー スタウト
ちょっと飲んでいかない?
ふらりふらり。
赴くままに地面を踏み締めて、新たな出会いに心躍らせる。
そこで見つけた小料理屋。その街の景観を肴に、美酒を流し込む。
旅で出会ったものは、良いことであれ悪いことであれ、忘れがたい。
さて、そんな旅のはじまりはどこからだろうか。
旅のプランを決めているとき?荷造りをしているとき?家を出たとき?
今回はもしかすると、貴方に新しい旅のはじまりを提供できるかもしれない。
それは「クラフトビールを家で味わい、原産の地に思いを寄せる」ことからはじまる旅だ。
今から紹介する丹波篠山旅路のブルワリーはそんなことを思わせてくれた。
2019年に兵庫県丹波篠山市に設立されたブルワリー&パブであり、「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」というビジョンを掲げ、地域貢献を目的としている。
ビールをその場で飲めるパブも併設されているため、人と人の交流の場となれる宿場町そのもののような場所だ。
名前から分かる通り、彼らは旅するビールを作っている。お土産屋さんに並んだ彼らのビールをお客さんが手に取り、それが他の人の手にお土産として渡り、飲んで、丹波篠山に思いを馳せる。
これはまさに「旅」における「出会い」そのものであり、そのコンセプトが非常に自然でしっくりくる。
丹波篠山旅路のブルワリーは福住地区という場所に属しているのだが、そこがまたなんとも興味深いので紹介したい。
旅人行き交う宿場町 福住地区
江戸時代に、宿場町として京都から篠山城下町を結ぶ街道沿いに形成され、昔から交通の要所だったこの地域には、大名行列などで使用された街道が今も忠実に残されている。
現在では国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定された場所である。
あたりに広がる田園風景と相まって、非常に長閑で落ち着く景観がただずんでいる。
都から城下町へ移動する旅人が、今でも歩いているかのような雰囲気すら漂う。
何気なしにそこにある歴史的建造物のような建物が、普通の市営住宅であったりするほど、昔ながらの雰囲気がよく保たれている。
それは丹波篠山旅路のブルワリーも同様で、古民家を再生して建造されたため、街の景色に溶け込み、不協和音の無い調律された場を作り出している。
そんな丹波篠山旅路のブルワリーのビールの中でも、今回紹介するのは黒ビールのスタウトだ。
丹波篠山旅路のブルワリー スタウト
「こんなにやさしい黒ビールあったんだ!」
飲んですぐにそう思った。
初め、黒ビールと聞いて少々重めな味を想像していたし、似たように思った方は多いと思う。
しかし、このスタウトは見た目とは裏腹、比較的軽めで飲みやすい。
それもそのはずで、ローストモルトの香ばしさに加えて、
店主自らブラジルで厳選した豆を使用している地元人気店「マグナムコーヒー」さんからコーヒー豆を取り寄せているため、水出しコーヒー由来の豊かな甘味と香りが楽しめる、やさしい、脱力系のスタウトとなっており、くつろぎの一杯にぴったりなビールだ。
旅人集まる酒場で、恐らく同じ旅人に恐る恐る話しかけると、
拍子抜けするほど話が合うあの感覚を、このスタウトを飲みながら思い出した。
僕ら旅人はこんなにも通じ合えるのかと思い、グッと安心したのを憶えている。
そんな思いを掘り出せるから、
このビールを目の前にしていると、また旅に出たくなる。
そして、丹波篠山に行きたくなる。
旅するようにビールを飲む
昨今、コロナウイルスの影響もあり、旅人でなくとも旅に出たくてウズウズしているに違いない。
そんな人たちにおすすめなのが丹波篠山旅路のブルワリーのビールである。
彼らのビール自体が旅するビールとして名高いが、我々も旅をするようにビールを飲んでみるのはいかがだろうか。
このビールを飲んで、この文章を読んだ今この時から、あなたの旅ははじまっているのだから。
今回紹介した丹波篠山旅路のブルワリー。
醸造所とパブが一緒になっていることから、様々なイベントを随時行っている。
気になるそこのあなたは、ぜひチェックして欲しい。
文 : サピエん太郎
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