米津玄師の喋り方は素敵
「日曜日の初耳学」と「エイトジャム」を見て、遅ればせながら米津玄師のファンになってしまった。彼は私より1日前に産まれた(1日後はハマ・オカモト)ということで浅からぬ因縁?のようなものを以前より感じていたが、そして紅白初出場の際は、私にとっての神としか呼べない存在、菅原小春さんがテレビ画面に映っただけでひたすら涙が止まらず、正直米津本人とはそこでも出会いそびれていた。「KICK BACK」のMVは確かに何度も見た。だが真に米津と出逢えたのは、やはり先述の2番組であった。
米津は喋り方が魅力的である。落ち着いているところがカッコいいというのは誰もが異論ないと思うので確認に留めて、私が特筆したいのは、文学に親炙し、逆に現実社会にあまり馴染めなかった者に特有の喋り方である。例えばこのような発言の太字の部分。
①「自分の過去の曲を振り返ってみると、およそ機能的ではない部分がたくさんある」
→この「およそ」の使い方。
②「バンドをやるのが理想だったんだが…いかんせん向いてない」
→この「いかんせん」も同様。
③「…共通点はさほどない」
→この「さほど」も。
それから普通に笑える言い回しとしては、
④(ウーバーイーツで頼むものについて)
「最近はスンドゥブが多い。海鮮スンドゥブなんて最近までノーマークだったのに、「こんなにうまいのか!」って」
→この「ノーマーク」の使い方は、いい。米津とお酒を飲んだら会話が楽しいだろう。
また彼は話の中でよく「大前提として」という言い方をする。しっかりと論理構築して喋っていることがよくわかる。単純な私などは、これだけのデータで、MBTI研究家の友人に「米津って何かな?」と問い合わせてみたくなる。自分自身でやるのは、下手の横好きになるのでやめておこう。
ともかく魅力的な米津玄師。彼の最新アルバムに収録されているDVDでは、なんと私の神こと菅原小春さんがまた踊っているという。これは身銭を切って買うしかないか…。