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よく似たクラシック曲5選 番外編で「ぬ~べ~」も

クラシック曲で似ている曲を集めた。
同じ作曲家のものや、カバーものと公言されているものは外している。
意図せずだが、シューマンの曲が多めとなっている。

ブラームス交響曲2番とドボルザーク交響曲6番

ブラームス交響曲2番 第4楽章↓


ドボルザーク交響曲第6番 第4楽章↓

いずれも調性は同じニ長調。
後から作られてたドヴォルザーク6番の方が、ブラームス交響曲2番とコンセプトを寄せるような依頼で作られたという説もあるくらいなので似ているというか寄せたというのが正しいかも知れない。
ここでは4楽章を載せたが、1楽章もよく似ている。

シューマン交響曲第4番とブラームス交響曲第1番

そんなブラームスが影響を受けた曲というのもある。
ブラームスの最初の交響曲である交響曲第1番と、シューマンの最後の交響曲である交響曲第4番だ。
特に冒頭が非常によく似ている。

シューマンの交響曲第4番↓

そして後に書かれたブラームス交響曲第1番↓

子弟関係にあったシューマンとブラームス(もちろんシューマンが師だ)
有名なのはブラームスの交響曲の方だが、ブラームスは師であったシューマンの交響曲の影響を受け、それを取り入れたのかも知れない。
2楽章にヴァイオリンソロがあったりと全曲通して似ているポイントは少なくない

シューマンとグリーグ ピアノ協奏曲 

先ほど同様シューマンの曲が他の作曲家に影響を与えている
シューマンのピアノ協奏曲と、グリーグのピアノ協奏曲だ。
これらはそもそもCDでカップリングにされることが多い、レコード会社公認の”よく似た曲”

シューマンのピアノ協奏曲 ショッキングな冒頭が印象的↓

一方でこちらはグリーグのピアノ協奏曲。ショッキングな冒頭がそっくりだ。
日本では冒頭だけがやたら引用されているので冒頭の知名度がやたら高い↓

これらも調性が同じこともあり、全曲通して近い印象を持つ。
ドイツの作曲家のシューマンと北欧の作曲家のグリーグだが、実は接点がありグリーグの方がシューマンの影響を受けたようだ。
ちなみにシューマンのピアノ協奏曲冒頭は日本では「ウルトラセブン」の最終回で使用されたという経緯があり、ある年齢層ではやたら知名度が高いそうだ。

ベートーヴェン 弦楽四重奏15番とシューマンピアノ4重奏

そんな多くの作曲家に多大な影響を与えて来たシューマンだが、そのシューマンも当然影響を受けている。
同じドイツの大作曲家であるベートーヴェンである。

ベートーヴェンの後期の作品である弦楽四重奏第15番、この3楽章は「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と題されている通り、病から癒えたベートーヴェンがその勢いで書き足した楽章として有名だ。

ベートーヴェン弦楽四重奏15番 第3楽章↓

そんな15番3楽章に似ているのが、シューマンの ピアノ4重奏(op47) 第3楽章の終盤だ↓

シューマンの直接的な師といえばシューベルトで、そのシューベルトと関係が深かったのがベートーヴェンであるので直接的なエピソードは把握していないが、シューマンの作曲にベートーヴェンが多大な影響を与えたことはもう間違いない。

第九とぬ~べ~

最後は番外編。
結果として多くの作曲家に影響を及ぼしていたベートーヴェン。
そんなベートーヴェン曲で日本で一番有名なのがこの第九だ↓

この第九は、20世紀後期の音楽にも多くの影響を与えている。
まぁ第九を取り入れている曲は沢山あるのだが、今日はこちらを紹介したい。
地獄先生ぬ~べ~のオープニングだ「バリバリ最強NO1」だ↓


Aメロから第九 「歓喜の歌」の音形まんま(細かいリズムが変わってるが)。そしてBメロはなくサビに行くが、サビこそ「歓喜の歌」そのままだ。サビは何度も転調していくがメロディは変わらない。この曲オリジナルのメロディーというものは一か所もないという開き直りっぷりがすごい。

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