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膝を閉じて弾きなさい

「え?この先生、この音楽教室、大丈夫?」
このセリフに驚いた方は、大正解

しかしながら、このセリフに
「へぇ〜、そうなんだ。うちの子にも注意しなきゃ!」
と、感心した方はイエローカードですよ

「下着が見えるから、膝を閉じて弾きなさい」

これ、我が子が小学生時代に所属していた、ブラスバンド部の保護者のかたが
音楽の先生の前で、子どもたち(女子)に指導していた、その時の実際のセリフです

膝を閉じるのは女子の身を守る自衛手段として
とても大切で重要なマナーですものね

楽器を座って演奏していると、どうしても膝が緩んでしまいますし
普段から膝をそろえて座る訓練をしていないと
なかなか意識ができない所作でもあります
時折、大人の女性でも膝がパカーンと開いている方をお見かけしますしね

オシャレも女子にとっては欠かせないアイテムですから
ミニスカート、ショートパンツを履いて、K-POPアイドルのような服装を
存分に楽しみたい気持ちも、大変よく理解できます


おしゃれを楽しみつつ、練習や演奏会に参加するのであれば
膝をピッタリ閉じて弾くことに意識を向けるのではなく
まず、ペチパン(一分丈スパッツ)を着用しましょうね


そうすれば、膝の間から秘密の花園(アンダーウェア)が
見え隠れする心配をせずにすみますもの

指導者には、当然、男性がいます
先輩が指導に入ってくださる機会もあり
その場合も、女子校でない限り、男子学生が来ます

「まだ保育園・幼稚園・小学生だから(気にしなくて良いんじゃない?)」

というお声をたくさん耳にしますが
現場の指導者の声としては
「性犯罪者に間違われるのが恐怖で指導したくない」
という意見が多く聞かれるのですよ

弦楽器・金管・木管・打楽器は、舞台上で、客席に向かって椅子に座ります
特に打楽器は、ドラムセットに座って足を開いて演奏します
楽器は、身体を揺らし、リズムを感じながら演奏するので
座っていても両足を少し開き、しっかり大地を踏み締めてバランスを取ります
ピアノの演奏をする時は、ペダルを踏むために両足を開いて座り、演奏します
歌を歌う時は、最低でも拳ひとつ分の幅に足を開いて腹式呼吸を使います

最高の音と、最高の演奏をするために、必ず膝を開き、体幹を安定させつつ
身体の機能を最大限に活かす演奏法方を学び、練習するのです

逆に、膝をピッタリとくっつけて演奏するよう指導する指導者を
私は存じ上げません

真剣に指導をしようとする指導者や
演奏を楽しむために集まってくださっている観客の皆さまに
意図せず、しかし、半強制的に
秘密の花園を視界に入れてしまうかもしれない服装は
相手に対して失礼であると同時に
お子さまの身に危険が及んでしまうかもしれないということを
ご認識いただけたら、と思います

ブラスバンド、金管バンド、オーケストラ、合唱団、ピアノ
などの音楽系の習い事をさせているご家庭は
一度で良いですから、日曜日の夜、NHKで放送されている
クラシック演奏会の録画番組や
吹奏楽・合唱の学生コンクール番組をご覧くださいませ
音楽界のルールや常識を、出演されている方々の身なりや所作から
学ぶことができますよ

この三連休は、ちょうどNHK全国学校音楽コンクール(合唱コンクール)
が放送されますので、ぜひ、チェックしてみてくださいませね



今回も読んでいただき、ありがとうございました

楽しく演奏して、心も身体も元気で笑っていていてほしいから

オトミズモは今日も生徒さんたちの安心&安全基地
そして応援団長として
のんびりマイペースでレッスンを続けております