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好きこそ物の上手なれ

「今日も給食、美味しかったなぁ。塾が休みだし
 家に帰ってから工作でもしようかな」

小学校からの帰り道
そんなことをボーッと考えながら、友だちと、いつものルートを
いつものたわいもない話題でやり過ごし
いつもより少し早足で歩いて帰る
家に着くと、働きに出ている母親からお願いされていたお手伝いが面倒で
「お手伝いは後回しだ」
なんて思考が働いて、ランドセルを下ろした瞬間
棚からドンッと紙粘土を出し、ボールにトポトポ水を入れ
ザシュッと敷いた新聞紙に、筆をカラカランと並べる
その速さたるや、お手伝いの家事をするより数倍速い
お花、ピエロの置き物…コネコネ、ネリネリ、筆でペタペタ
作って直してを繰り返していたら、あれ?なんだか手元が見にくい…?
「!!!」
いつの間にか薄暗い窓の外…
カラスもカーカー帰ってる…
「… … …」
たたたた、大変だっ!
お風呂洗ってない!掃除機かけてない!
机の上が紙粘土だらけで、片づいてない!
むしろ1番ヤバイのは、学校と塾の宿題やってなぁぁぁーい!
の、やってない祭りで、絶望感MAX

小さな頃の私の話し…と言いたいところですが

ステージで歌う曲の練習をしていたら…
夕飯の支度を忘れて、子どもたちから「お腹すいたー!」の大合唱

子どもたちを寝かしつけた後、生徒の練習曲のアレンジをしていたら…
いつの間にか朝日が眩しい
お弁当用のお米、炊き忘れてるし、何より、寝るの忘れてる

ワハハ。昔も今も私、全然変わらない

時間制限のタイマーをかけ忘れると、集中が続きやすいんですよね、私

ママ友さんたちからは
「ちょっとあのママ(←私のこと)と、あの家の子ども、おかしいよね」
と、影でクスクス笑われていましたけど
芸術を生業にしている私の友人、知人は、どの芸術分野であれ、皆、同じ感覚
集中したらしっぱなし、というか、
集中を途切れさせたくないし、邪魔されたくないという価値観
ですから、私は自分のことも我が子のことも、ママ友さんたちが言う
「ちょっとおかしな人」
だとは思っていません

この集中力があるから、この年齢になっても練習と勉強が続くし
生徒さんたちの成長を、何年も見守り続けることができます
タイミングを間違えて発揮した集中力で、積み重ねた我が人生の失敗の数々から
集団生活を阻害しない瞬間的な集中の方法も
集中をキリよく打ち切る方法も、伝えられます

好きなことに一生懸命になれること、時間を忘れて集中できることは

【立派な才能】

オシャレが好きで、コスメ売り場から離れない
プリキュアが好きで、プリキュアの真似をやめない
虫が好きで、昆虫採集から帰りたがらない

もう小学生なのに、うちの子、大丈夫?
と、心配する保護者の方がいらっしゃいますが、人生長いんです
今、何かに夢中になれる、その集中力をノビノビと伸ばしてあげたら
他の事にも応用できるようになりますから、大丈夫
(親の望みどおりの道を歩む保証は、ありませんが…)

風に乗って舞い落ちてくる
「あの子、あのママ、おかしいよね」
という言の葉は、枯れ葉です
次の風が吹けば、どこかへ飛んで行く枯れ葉のことなど
執着する必要はありませんから、ただ、見送っておきましょう

イキイキと太い幹に生い茂る深緑の葉は
風が吹くと、舞い散ることもなく
サワサワ、サワサワと優しく囁き続けてくれるのです
「今日も楽しいね、ワクワクするね」


そんな囁き声こそ、心にそっとしまって、大切にしていきましょう

そして、信じるのですよ。自分自身とお子さまを

大丈夫、大丈夫
あなたと、あなたのお子さんは、紆余曲折あったとしても
最後はちゃんと、良いところへ辿り着けるようになっていますからね

あ、
でも、
オトミズモでは、お子さんにも保護者の方にも、囁かずに大声で伝えています

「あなたは、最高よ!」


今回も読んでいただき、ありがとうございました

楽しく演奏して、心も身体も元気で笑っていていてほしいから

オトミズモは今日も生徒さんたちの安心&安全基地
そして応援団長として
のんびりマイペースでレッスンを続けております