「花束」と「愛」と「恋」と
noteを書くのなんて、お久しぶり。とっても。
突然だけど、私、さいきんね、2年間彼氏だった人とお別れした。
私から、振った方。
でもね、大泣きした。
あのね、本当に大好きだったの。
「だった」になっちゃったのが、自分で切なくて大泣き。
あのね、最初はホントにさ、大切にしてくれてたの。
「してくれてた」になっちゃったのが、なんだか許せなくて大泣き。
「いま私は、彼が「大切にするひと」ではないんだな」って確信したから、切り出す決意はしていたけれど、直接会ったら関係ない嫌なことまで色々思い出して逆にすがりついてしまいそうで、LINEで。
私は、何度も言うけどそれはそれは大泣きで、嗚咽しながら打ったLINE。君はどんな顔でみたんだろう。
一言目は「そっか。」だったけど、君も泣いてたかな。どうかな。泣いてて欲しいな。最後くらい私のこと想って泣いてて欲しいな。とか、本心120パーセントの痛いこと言ってみてる。
共有してたHuluで「花束みたいな恋をした。」を見たのを思い出して。
それで、なんだか見たくなって自分が契約してる動画配信サイトで見ようとした。
なかったから、小説版を買った。
共感するところ、たくさんあって泣いた。それはそれはまたまた大泣き。
この恋も「花束みたいな恋」だったのかな?とか一瞬思ってみたけど、違くて。
映画で言う「花束みたいな恋」って花束をドライフラワーにして飾ってる感じがする。
ドライフラワーだから、花束自体にはいのちは宿ってないけど、あとから見返して「それでも綺麗だね。これもいいね。」って終われるんじゃないかって。
私たちのした「花束みたいな恋」は、花束をドライフラワーにする前に枯らしちゃったみたいで、あとから見返すにも「枯れちゃったんだよな。もう戻らないな。」って思うだけなんだよな。
その証拠に、私は彼が「もう戻れないだろうけど」って送ってきたLINEに間髪入れずこう返信した。
「戻れないよ。」
ときどき、街にいるカップルに私と元彼を重ねては、「楽しかったな、優しかったな。あの時は。あの時だけ。ただ、もう戻らない。戻りたくない。」となる。それに、別れた後、彼がお昼頃電話をかけてきたけど、寝起きの私はそれに出るどころか、コールがなり止むのを待って、彼と繋がるSNSを全部切った。寝ぼけていたからじゃない、声を聞いたら戻ると確信してたから。別れ話の後の関係修復は難しくて、戻ったら戻ったなりに辛いのも経験してわかってて、「戻るな、戻るな。」ってふと口から出てたから。
そういえば、別れる前も、その時もふと、亡くなった祖母、通称「おっちゃん」の言っていたことを思い出した。
「おときちゃんみたいないい女、どじょにも(どこにも)いないわ。」って。ずっとずっとの口癖。
「どこにも」が、言えなくて「どじょにも」になってたけど愛だったなあと。
「いいひとど(と)一緒になってねぇ〜」って訛り混じりに言ってたのも一緒に思い出して。
口癖のように言っていたのは、毎日「あなたはとってもいい子、私にとって大切な子だから、どうか自分を大切にしてほしい」って想ってくれていて、伝えたかったんだなあって。
このタイミングで思い出すなんて、おっちゃんあっちでも言ってるんだわって泣きながら笑った。
私を守ってくれたのは、やっぱりおっちゃんだった。そんなに愛のある人に大切と思われて、あったかく包み込んで癒されて、愛されてきた私を、雑に扱っていいと思ってくる人とはそもそもご縁がないし、「私を本質的に大切にしない人は私にとってみれば見る目がない」ってだんだん気づいてきて。
あーでもね、あのね、またまた繰り返しになるけど彼のことは、本当に、本当に信じていたかったの。最後まで。 分かりやすい嘘も、信じてるフリを突き通してあげたかったから。(これは、自分が傷つきたくなかったからもあるけど。)そうしたの最後まで。でも、この人は私を本当の意味で大切にしてくれてないのが分かってしまって、どうしようもなく辛かったから、別れたんだよ。
だから、戻れないし、戻らないし、戻りたくない。
こんな気持ちを抱えたまま、次の人とお付き合いなんてするのは失礼だと思ったから、とりあえず吐き出した。
でもさ、恋愛しようがしまいが、これだけは変わらないのは…
ともだち。だいすき。
最近、恋人よりともだちと過ごす時間がなにより大切。愛おしい。絶対に私を傷つけない、大切にしてくれるが前提にあるから。その分、特定の異性と遊んでみても「お前、私を雑に扱ってきたら容赦せず縁切ってやるからな。」のスタンスで生きることができている。
ともだち。愛おしい。
私は、私とともだちになってくれた人たちを大切にしていたいし、私を大切にしてくれる人たちのそばにいたい。もしも、ともだちという関係に「別れ」があったとしてもそれは、きちゃいけない。来ないようにしないといけない。「別れ」てしまったとしてもいつか、ぜひ、戻りたい。
ともだちにもこんなに愛してもらっていて、恋人にも大切にされたらそれはそれは幸せだろうと思うけど。その時は恋人を私が確信できたとき。この人大丈夫だって思えた時だから。その幸せはその時まで取っておいていい。