楽して生きてちゃいけません？
地方出張などが増えたせいか、
投稿を見てなのかは分かりませんが、
施術や稽古にいらした方に
「お忙しそうですね。」
などと言われることが増えました。
しかし、実際はそんなに忙しくはありません。
というか、忙しくしていません。
『カネはあるけどヒマはない』という生活は
わたし自身望んでいる人生ではありませんし、整体は『楽しい日常のひとつ』であって、毎日『楽』で埋め尽くしたい私にはぴったりで、全然忙しくありません。
こうしてnoteも誰が読んでいようといまいと好きにつらつらと珈琲片手に書いているこの時間、とても豊かな時間です。
そんな私も苦しいことや大変なことを耐え忍ぶことが大人、社会人の責務として、避けられないのだろう。と、以前は無意識に捉えていました。
しかし、人間は変われるもので、そういった価値観は気づいた時にはなくなっていました。
今は自分が「これでいい。」
と心から満足できる生活が毎日訪れます。
なんていうと、とても健康的で、ワンランク上の素敵な住まいで、毎日有機野菜の少し美味しいものがならぶ食卓なんかを想像するかもしれません。
が、そういったことは全くありません。
今日はどんな、そしてどうやってすこやかで日々満足いく日々を整体で手に入れたのかを書いていきます。
□平安な日々が自律神経の安定をもたらす
自分が「これでいい」と心から満足している状態って、これって少し整体師っぽい言葉をつかうと、『自律神経が安定している』ということです。
私の理想の生活、もう少し具体的に言うと、
『大切な人がいて、健康で、自分が美味しいと感じるものが毎日食べられて、雨風しのげるこざっぱりした家があること』
そして私なりの健康とは、
『一日の疲れがその日のうちに取れて、不安なく日々眠れる』ということです。
ちなみに、これはあくまで『私』が心から満足できる生活であって、人によっては違うでしょうけど、もし共感していただける方がいたら、私のアプローチも参考になるかもしれません。
□肥大化する欲望
『年に一回海外旅行に行きたい。』
『デザイナーさんのように素敵なインテリアを揃えたい』
など、どこかで見た、聞いた
『平均値より少しいい暮らし』が出来ていると、なんだかちょっと、安心しませんか？
しかし、そういった欲求、不安って、
たとえ年に一回海外旅行に行き、
たとえ素敵なインテリアで揃えた家に住んだとて、
「わたしはこれでいいのだろうか？」
という漠然とした不安ってなくなりません。
漠然とした不安、ストレス。
これこそが、
『自律神経の波を狂わせる原因物質』です。
海外旅行や素敵なインテリアのみならず、
そんな欲望が、『自身のすこやかさ』にも及ぶ人をよく見かけます。
あの健康法がいい。
とネットで目にすれば試し、
こんな画期的な健康本がでた！
となれば、試し
常軌を逸したエネルギーを注ぎ込む。
きっとまだよりよい便利な健康法が、、、
と変化し、発展していく健康法を
一体どこまで追い求めれば、満足でしょうか？
今、このnoteを読んでいる方で、
なんらかのアスリートであり、
オリンピックで一位を獲るとか、
【前代未聞？！】逆立ちで世界一周！脅威の体幹、体力！【進化スル人類】
とかいうなが〜い動画タイトルにでもなりそうな偉業を成し遂げようとしている方。
いますでしょうか？
もしそんな目標をお持ちなら、その目標到達のためさまざまな情報を追い求めるのも無理はないかな。と少しばかり納得できます。
しかし、多くは一般的なつつましくすこやかで幸せな生活を望んでいるはずです。
にも関わらず、健康欲望が暴走している人が本当に多いこと驚きます。
幸せに生きるためのすこやかさが、
いつのまにか、
すこやかさを追い求めるだけのゴール無き人生に変わっている。
どこまでいっても際限なくうまれる健康欲望。
この欲望を整理する必要がまずある。
ということに気づくべきです。
□すこやか欲望の暴走をストップ①自分がすこやかかどうか分かる
どうして際限なく健康を求めてしまうのか。
まず一つは、
自分が健康かどうかが、分からないから。
がまずひとつあるように思います。
自分のすこやか度が自分でわからなくなった人たちは、病院に行ってレントゲン検査の数値とにらめっこをして、医者からの診断、病というラベルで、すこやかかどうかを判断するようになります。
これが一般社会のスタンダードです。
しかし、本当は、
たとえガンだろうと、白血病だろうと、
自分の人生、幸せで、これでいい！
と心から思えているなら、その人は健康ではないでしょうか。
わたしはなにも、
病院に行かず、治療を放棄し、自分の人生に満足しろ！と言っているのではありません。
自分が健康だ。と思えればそれでいい。
という軸を身につけたら、なんというか、
『とても楽』ですよ。と言いたいのです。
今でこそ、えらそうにこんな事を書いていますが、20代前半の時はわたしも自身の不定愁訴をなんとかせねば。と、あれこれ情報を漁っていた時期がありました。
改善されないこの疲れやすさ、積み重なるしんどさ。過呼吸、過敏性大腸炎、盲腸やら。
わたしは食生活がいけないのか。
わたしは眠りが浅いのかも。
わたしって呼吸を変えたらいいのかも？
変わらない自身の身体は、努力が足りないからだとより時間と労力を健康を手に入れるための様々な手法に割く。
さらにトンチンカンな努力を積み重ね、、、
蟻地獄状態。
しかし、野口整体に出逢って、
自分で触れば頭、内臓、手足、骨盤、全身の検査と調整が出来るようになった。
それからは、そんな蟻地獄から解放されました。
不調や病って、先天性のものを除いて、
必ず自身がうみだしたものです。
頭痛、腰痛、肩こり、不眠、ガン、リウマチ....
自身の生活、思考の癖、つまりは自分の過ごす時間の中身が変われば、身体は変わっていきます。
不調がある時に、
「今週は仕事でPCを使い、目を酷使し過ぎたからだな。」とか、
「今週は人に合わせ過ぎて、気を使いすぎて神経が疲れたからだな。」
とか、なにか絶対自分の要求に反してやり過ぎてしまっていることがある。
それを触って見当をつけ、気づき、
生活を改められる。
それが一日30分もあれば、
検査と調整が終わるんです。
自分で自分をまかなえる生き方って
とても気持ちがいい。
さらに歩いている人を観察しながら、
「あの人は骨盤の緊張がゆるめば、Ｘ脚は改善されていくだろう」
「あの人は、からだを捻る動きをやってもらって、腎臓が元気になればむくみが改善されるだろう」
自分のことが分かるようになってから、
初めて人の身体に必要な手当てや調整も分かるようになる。
そうなれた自身の変化も、面白かったんです。
膝行
□すこやか欲望の暴走をストップ②努力の方向性を変えよう『足りるを知る』
そしてもう一つは、
野口整体で一生すこやかに生きていく。と決めたこと。
日々変化し、進化していく、より画期的な健康情報、武術のすごい技、ダイエット、美容方法などないだろうかとSNSをみつめ、チリも積もれば山となり、気づけば膨大な時間を使う。
そのことに、どれだけ頭いっぱいで、エネルギーを費やしていたかを実感しました。
人類の進化。
と言うと、なんだか素晴らしいことのような気がします。
野口整体よりも、楽で、便利で、強力な健康法って私が知らない世界に、あるかもしれません。そんな手法が、これからも生まれ続ける。
しかし、なんかもう、自分の身体に進化とか発展とかこれ以上に要るのだろうか？と思えてきたのです。
当初の目的だった、
『一日の疲れがその日のうちに取れて、不安なく日々眠れる』という日々はもう達成している。
だから、別に、さらに上へ、上へと目指すことをしなくていい。
わたしは、自身のすこやかさに満足しているのだから、「これでいいのだ」と、バカボンパパのごとく納得出来たのです。
リンパの調整で
子ども用ドッジボールを
使っている様子
ボールの上でただただゴロゴロ
とても楽。
□まとめ: 楽して悠々生きていくために
天才バカボンパパの、
「これでいいのだ。」を心から実感出来るまでに至った経緯として、私としては身体の探求は必要不可欠でした。
そして野口整体を始めてからは、
◎自分ですこやかレベルが測れる、調整できる
◎他のよりよい健康法に目移りしなくなった
この2点はとても私を楽にしてくれました。
今、本当に『楽』なのです。
SNSを意味なくみつめ、健康情報を漁るという膨大な労力と時間を手放したら、
初めて余裕とフリーな時間が増えてくる。
やりたいことが見えてきます。
楽して生きたい。
なんて怠けた発言、聞こえが悪いかもしれませんが、本音は皆んな『楽して生きたい』に決まっていると思いませんか？
わたしは楽して生きていたいです。
使わないものは、衰えていく。
使わない刃は、錆びていく、
楽して生きていきたいから、
わたしは一生、整体で日々身体を使って整えていくことにしました。
デフレでもインフレでも
災害がきても
身体さえあれば
どこでもホームと
思える感覚。
これでいいのだ。
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