季節とからだ、花粉症のお話
野口整体教室では、
『季節と共に生きればいい』ということも、
実践を通してお伝えしています。
植物でいうと、
春に花が開き、夏の雨季には葉が茂り、
秋の乾燥し気温が低くなり紅葉、
冬は枯れて景色から彩がなくなりますが、
また春をむかえて花が開く。
人の身体も生き物ですから、同じように季節に合わせて身体が変化しています。多くの人は、そのことを感じられないくらい、身体感覚が鈍ってしまっているのです。
そして、そういったことを、
学校の保健体育や道徳の時間でも、学んできませんでした。
【春】
冬の間、体内の熱を逃がさないようにと縮こまっていた身体が、開いていきます。あまり汗をかく機会がない冬の時期に、体に溜まった老廃物を出す、解毒の季節です。
具体的には、【後頭骨、肩胛骨、骨盤】の3箇所が大きく開いていきます。
この3箇所が強張っていると、本来開いていくはずの骨の動きがスムーズに出来ないので、身体が春モードになれません。
春になると、毎年、調子が悪い。
鬱々としたり、頭がボーッとしたり。
というような人は、身体が季節と共に移り変わることが出来ていないせいかもしれません。
春になると増える
花粉症。
花粉症が騒がれるようになったのは、実はここ数十年の話です。
昔はそんなに、治療薬だの病院に行くだのという人は少なかったのです。
しかし、花粉を出す木や花は、昔からそこにあったはず。
なぜ、最近になって花粉に反応して症状が出る人が増えたのか。
それは、私たち人間側の生活が変化し、身体が変化して、春モードの身体に切り替われなくなったからです。
花粉症の症状は、
目がかゆい、くしゃみ、鼻水など。
これらの症状で身体を開こうとしているのです。
目のかゆみ、鼻水などで頭【後頭骨】や目がゆるみます。
くしゃみをした振動で、
緊張した頭【後頭骨】、【肩胛骨】【骨盤】【背骨全体】を緩ませています。
風邪やインフル、コロナだろうと、症状の見方は同じです。鼻水やくしゃみ、咳、発熱、などで、花粉やウィルスを外に出そうとします。
そうやって日常で溜めてしまった偏り疲労をリセットしているのです。
ですからそういう反応は、薬などで止めず、
全うすることが大切です。
鼻水、くしゃみなどに限らず、
日常のむくみ、頭痛、肩こりなんかも、
症状は身体が休みたいと言っているサイン、
として捉えましょう。
話が脱線しましたが。
続いて、
【夏】
日本の夏は湿気が多く、
梅雨の時期は息苦しく呼吸器に、
そして本格的な夏に、汗がうまくかけないと、腎臓に負担がかかります。
汗をかくのを嫌う人がいますが、
汗をかくことは、体温調節と排泄の役割もあります。老廃物や毒素はおしっこだけではなく、汗にも出ます。
この時期に大切なことは、
冷房で汗を冷やさないようにすることです。
今回は、春の季節について主に詳しく書きましたが、また梅雨時期前には、夏について詳しく書きます。
このように、四季に合わせて変化していく自分の身体を年単位でゆっくり観察する心構えをもつことが大切です。
どこだかの筋肉がうんぬんとか、
眼精疲労をどうにかするとか、
どこかの部位に特化し、
目に見える身体の変化だけではなく、
生活を変え、身体も、心構えも生きること全体が変わっていくことが野口整体の醍醐味です。
当たり前の
食べること、
眠ること、
汗をかくことを大切に、
身体ファーストで生活しましょう。
すると自ずと、
仕事のこと、
人間関係のこと、
自分の周りをとりまく様々なこと、
時間の過ごし方が変わっていくことになります。
自分の偏り疲労がどこにあるのか。
施術でも、教室でも、
ご自宅で出来るその方に合った手当てや養生の方法をお伝えしています。
どうぞお役立て下さい。