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創作世界における魔法理論




この記事について


■なぜこの記事を書いたのか

これを読んでいる一部の方は、「そんなのどうだって良いよ。どうせ厨二病をこじらせた人が意気揚々と長文をしたためているだけでしょう! そんなことより早く理論を見せてよ!」と思うかもしれない。

そんな方はこの記事なんてすっ飛ばして早く次の記事を読むことをおすすめする。詳しくは後述するが、この記事では魔法理論自体には触れないからだ。

さて、なぜこの記事を書いたのかだが、それは私の思考を整理し、記録しておくためである。

頭の中でずっと考え続けるのは非常に疲れることである。その上、頭の中は私以外見ることができないので、誰かに覚えていてもらうなんてことはできない。よって、いくら素晴らしいことを思いついても、瞬く間に思考の海の藻屑となって、その記憶の断片だけが漂うことになるのだ。それを思い出すときの非常にもどかしい気持ちはおそらく全人類共通だと思う。

そんな思いを(私が)しないために、この記事はあくまで私用のメモとして書かれたことを忘れないでいてほしい。断りなく内容を流用したり、自説として扱わないようにしていただきたいのだ。

だってこれ、私が厨二病(を更にこじらせたヤツ)だってことを全世界に発信していることになってしまうし。それを更に広めるというのは……いささか恥ずかしい。



■この記事に書いてあること

ここでは、この記事に書いてあることを具体的に説明しようと思う。

目次をみればわかると思うが、

  • この記事の概要

  • 重要な単語の定義

  • 創作世界の概要

の3つの項目である。

この記事では、前述の通り魔法理論には触れていない。小説本で言うところの目次やまえがき、カバーに書いてある著者プロフィールのようなものだ。
魔法理論については次の記事でまとめようと思うので期待していてほしい。

さて、次はいよいよ魔法理論の根幹に関わる重要な単語について定義する。これらの単語がわからないと、この後の記事の内容も全くわからないので、次の記事を読んでいて単語の定義が曖昧になったらまた見返してみてほしい。



定義付け


■ そもそも魔法とは?

まず初めに、魔法とは一体なんなのかを定義してみよう。

魔術(まじゅつ)は、仮定上の神秘的な作用を介して不思議のわざを為す営みを概括する用語である。魔法(まほう)とも。

人類学宗教学用語では呪術という。魔術の語は手品(奇術)を指すこともある。

Wikipedia「魔術」の項目より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E8%A1%93

Wikipediaによると、魔術(魔法)とは「仮定上の神秘的な作用を介して不思議のわざをなす営み」のことを指すらしい。
不思議のわざ……ちょっと可愛い。

不思議のわざの例として、

  • 手から火を出す

  • 呪文を用いて水を操る

  • 念じることで風を起こす

などがあると思われる。いずれもこの世界の人類が生身では発生させることのできない事象であり、多くの人が「できたら良いな」と思っているであろうことである。

さて、これらを踏まえて、この記事では人類が生身の状態でどうやっても発生させることのできない事象を起こすこと「魔法」と定義することにしよう。



■ 創作世界とは?

次に、創作世界とはどんなものなのかを定義してみよう。

架空世界(かくうせかい)とは、現実の世界とは異なる出来事やその他の要素を持つフィクションのための一貫した舞台設定である。架空の世界は、小説、漫画、映画、テレビ番組、ビデオゲーム、その他の創作物に登場する。固定した名称はなく、創作世界想像上の世界架空宇宙など様々に呼ばれる。

Wikipedia「架空世界」の項目より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%B6%E7%A9%BA%E4%B8%96%E7%95%8C

これまたWikipediaによると、架空世界(創作世界)とは「現実世界とは異なる要素を持つフィクションのための一貫した舞台設定」という意味らしい。

ここで注意が必要なのは、創作世界は「世界」ではなく「設定」を指しているということだ。

つまり、


創作世界=(舞台の)設定

創作の世界=(創作世界が適応されている)世界


ということになる。

さて、以上を踏まえて、この記事ではフィクションのための一貫した舞台設定「創作世界」と定義しよう。

(ただし、この後の文章で、私は創作世界を単に「設定」と言い換えているかもしれない。既に「創作世界」がゲシュタルト崩壊しているためだ。)

ちなみに、この記事は「創作世界における魔法理論」となっているので「設定」についてのものということになる。しっかし分かり辛い……タイトルを付けたときにはこんなことになるとは思ってもみなかったのに……



創作世界の概要


■世界観

簡単に箇条書きすると、

  • 魔法と科学、どちらも存在する

  • 人間、人間の亜種(エルフ、ドワーフ)、観測者(妖精のようなもの)、神などがいる

  • 大体の物理法則は私達の世界と同じ

など。

一般的なファンタジーの創作世界と大体同じなのではではないだろうか。観測者については、似たような設定をあまり見たことがないので次の記事で紹介しようと思っている。



■ある難問

そして、ここからが私の頭を悩ませ続けている難問なのだが、

「魔法があると科学がどうしても発展しない!」

のである。

科学技術は、原始の人々からしてみればいわば「魔法」である。

薄い板から人の声がしたり、壁から生えているキラキラした筒から水が出てくる。これを魔法と呼ばないでなんと呼ぶのだろう。

そんな魔法のような科学だが、実際「魔法」というものが存在したらどうなるか

そんなの決まっている。

科学など発展するわけがない。

努力をしなくても科学と同等の事象が起こせる魔法が使えるのだ。
何も好き好んで無駄に終わるかもしれないことに資源や時間を費やすものなどいないだろう(ただし変態は除く)。

そして魔法というのは、実に厄介な性質をもっている。
いろいろなものの意味を破壊してしまうのだ。

例えば、念じれば金塊を出せる魔法があるとし、その際、消失するものは何もなく、ただ「無」から「有」を生み出せるとする。

その魔法はおそらく、金の価値を暴落させ、それまで金が持っていた「意味」というものもなくなるだろう。

そのような理由もあって、創作世界における魔法とは論理的に考えたりシュミレートしていくときにものすごく面倒な設定になってしまうのだ。

でも私は魔法を使わせたい。

何が何でも使わせたい。

そこで私は、ある新たな追加設定を付け加えることにした。



■追加設定

では、その追加設定とは一体なんなのかというと、

本当の意味で生身の状態では起こすことが不可能な事象「のみ」

魔法として使わせるということだ。

どう表現して良いのか私の日本語力ではまだ難しいのだが、定義付けのときの例を参考にすると、

  • 手から火を出す

  • 呪文を用いて水を操る

  • 念じることで風を起こす

から、

  • 手のひらから常時炎が出続ける

  • 具体的な言葉を用いてその場にある液体を操る(例えば、「コップから出て机を伝い、地面に降りて花をかたどったまま静止しろ」など)

  • 観測者(妖精のようなもの。詳しくは次の記事で)に話しかけることができる。なだめすかしたり命令したり、とにかく頑張って風をおこしてもらう(ただし観測者はとてもうるさい)

になる。伝わって欲しい。無理だろうか。

これらはいずれも確実に人類単体では発生させることができないし、制約も多い事象である。

物語的には、魔法で何でもできるとすると全く面白くはないし、なにかメリットがあったとしたらデメリットもないと気がすまないのが人間である。

ついでにもう一つ。先程の例にデメリットの対処法となる設定を(思いついたものは)書き加えてみると、

  • 手のひらから常時炎が出続ける(物理法則などは同じなので酸素の供給を絶てば炎は止まる)

  • 具体的な言葉を用いてその場にある液体を操る(例えば、「コップから出て机を伝い、地面に降りて花をかたどったまま静止しろ」など)

  • 観測者(妖精のようなもの。詳しくは次の記事で)に話しかけることができる。そして、なだめすかしたり命令したり、とにかく頑張って風をおこしてもらう(ただし観測者はとてもうるさいが、目を閉じればうるさくなくなる)

と、このような感じになる。釣り合いは大体取れているのではなかろうか。


以上を踏まえて、次は「創作世界における魔法」の定義をしてみようと思う。ただし、「魔法」の定義とは異なるものなので気をつけてほしい。



■「創作世界における魔法」の定義

さて、「創作世界における魔法」の定義だが、

  • 人類が生身の状態でどうやっても発生させることのできない事象を起こすこと

  • 上記の事象「のみ」を発生させること(少し表現が難しい。なので、これは気にしなくても問題は無い)

  • その時、メリットと同時に同じくらいのデメリットも発生すること

  • そのデメリットには対処法があり、一応生きていけるようにはなっていること

ということになった。

簡潔にまとめてみたが、また変わるかもしれないのでそこは気をつけておこうと思う。



最後に


ここまで読んでいただきどうもありがとう。

だらだらと長く、かつ分かり辛い文章だったと思うが、あくまで私用だということに免じて許してほしい。

さて、次の記事ではこの「『創作世界における魔法』の定義」をもとにして魔法理論の説明をしていこうと思う。次からが本題である。

長かったこの記事も、まだまだ序章に過ぎないので、読みたい人は諦めないで最後まで読んでみてほしい。

それでは、また次の記事で。

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