仮面の奥に秘められたもの
彼の瞳の中には
これ以上はいやだと叫ぶ人がいる
彼女の心の中には
怒りの仮面を被った涙の少女がいる
気がついているのだろうか
その心のゆらぎの奥にいる存在を
気のせいにして
なかったことにして
見ないふりをして
そうやって生きていくのだろうか
そしてそれは
ある日突然
心と繋がるすべてを侵し始める
気がつかない間に少しずつ
蝕まれていく
痛みも苦しみも
慣れてしまうと
それが当たり前になる
まず、ほぐす
色んな痛みや苦しみをともなうかもしれない
それでも
本来の自分を思い出さなければ
カチコチになった自分しか
思い出せなくなってしまう
忘れてしまう前に
思いだせたら
失くしてしまう前に
取り戻せたら
たとえ、限界がきてしまっても
その苦しみに気がつけたらなら
気がつかないまま終わる
そんな悲しさがあたり前のように
溢れているから
頭の声だけでなく、
心と身体
その声を忘れないで