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ボトルシップ

サイドボードのガラスの向こう
グラスたちと一緒に並んでいた
ガラスの中の小さな船

何度も手にとって
旅にでることを想像した
幼い日々

いざ大きなの船にのると
誰よりも船酔いして

船旅に向かないことを
知ってしまったけれど

それでも、船の帆が
風に膨らんでいるのを見ると
胸が高鳴る

旅がはじまる

そんな気持ちが
私の人生には必要不可欠なようだ


絵 ふうちゃん様

あのボトルシップは
ペリー来航の黒船だったけれど

船乗りはいつの時代も逞しい