見出し画像

パフェにタバスコ

美味しそうなパフェ。
甘い香り。

もし、わたしがパフェだったとして、
どうしてこのパフェを選んだの?

あなたが食べたのはどこだろう。
彩られている外側かな。
少しクリームとアイスが混ざった甘いところ?

グラノーラには行き着いたのかな。
そこだけ食べたら美味しくないかもしれない。

どんなに美味しいパフェでも、
その全部で美味しいのであって、
一部だけだと甘さにうんざりしてしまったり。

あなたが食べたのは、たまたま
1番美味しいところだったのかもしれないよ。

デザートも料理も、その一皿をたいらげて、
やっと味がわかるもの。

もちろん食べる人のコンディションもある。

押しつけがちになる理想を打ち砕いて、
そのままを感じて味わってほしい。

その願いこそほんとの高望みかもしれないけど。

あの味がないとちょっとさびしい。
そんないつものパフェになりたい。

小さな怒りが、
美味しいパフェにタバスコをかけた。